彼のことが嫌なわけではない。
セックスをしたくないわけでもない。
それなのに、前戯が始まると急に緊張する。
触れられると脚やお腹に力が入ったり、呼吸が浅くなったりする。
そんな自分に気づいて、「もっとリラックスできたらいいのに」と思っている女性もいるのではないでしょうか。
でも、前戯で感じる「緊張」は一つではありません。
「今日はイケるかな」という緊張もあれば、「身体をどう見られているんだろう」「変な声が出たらどうしよう」「今日はキスしてくれるかな」という気持ちが重なっていることもあります。
頭では大丈夫と思っていても、心や身体ではいろいろなことを気にしている。
その結果として、身体に力が入ることもあります。
この記事では、前戯になるとなぜ緊張することがあるのかを、女性の心理と身体の反応の両方から一緒に見ていきます。
外イキについて原因や感覚、身体との向き合い方まで全体から知りたい方は、外イキで悩む女性へ|原因や感覚を知るための総合ガイドから、ご自身に近い悩みを選んで読み進めていただけます。
前戯で緊張する=相手が嫌、とは限りません
前戯で緊張すると、「本当は彼を受け入れられていないのかな」と考えてしまう女性もいます。
もちろん、相手への怖さや嫌な気持ちが緊張につながっている場合もあります。
でも、それだけではありません。
好きな相手でも緊張することはあります。
楽しみにしていたセックスでも、前戯が始まった瞬間に身体へ力が入ることもあります。
なぜなら、前戯では「触れられる」ことだけでなく、いろいろなことが同時に起きているからです。
例えば、僕が女性からお話を伺っていると、こんな気持ちを聞くことがあります。
- 今日はイケるかな
- またイケなかったらどうしよう
- 最近少し太ったけれど、どう見られているかな
- 部屋が明るくて身体を見られるのが恥ずかしい
- 感じている顔を見られるのが恥ずかしい
- 変な声が出たらどうしよう
- 今日はキスしてくれるかな
- クンニしてほしいけれど、してくれるかな
- 自分も相手を気持ちよくしてあげられるかな
どれも同じ「緊張」という言葉で表せますが、中身は少しずつ違います。
だから、「私は前戯になると緊張する」と分かったら、次は「何に緊張しているんだろう」と見てみることが大切です。
「今日はイケるかな」が前戯を緊張する時間に変えることがあります
外イキしたいと思っている女性ほど、前戯が始まったときに「今日はイケるかな」と考えることがあります。
前回イケなかった。
その前も途中までは気持ちよかったけれど、結局イケなかった。
そんな経験が続いていれば、「今度こそ」という期待が生まれるのも自然なことだと思います。
ただ、その期待が大きくなると、前戯を楽しんでいたはずなのに、いつの間にか自分の反応を確認し始めることがあります。
「さっきより気持ちいい?」
「そろそろイキそう?」
「またダメなのかな。」
心理学では、自分の考えや反応へ注意が向き続けることを「自己注目」と呼ぶことがあります。
難しく考えなくても大丈夫です。
身体で感じている自分と、その自分を横からチェックしている自分が同時にいるような状態を想像すると分かりやすいかもしれません。
「今日はイケるかな」と思うこと自体が悪いわけではありません。
ただ、その気持ちが強い日は、前戯が「気持ちよさを感じる時間」ではなく、「今日はできるかを確認する時間」になっていることがあります。
「相手からどう見えている?」という緊張もあります
前戯では、自分の身体を相手に見せることがあります。
明るい部屋で裸になる。
お腹や胸を見られる。
脚を開く。
気持ちよくなったときの顔を見られる。
声を聞かれる。
そのとき、身体の感覚よりも「相手から見た自分」が気になってしまう女性もいます。
「最近太ったって思われないかな。」
「こんな身体で大丈夫かな。」
「こんな顔をして変じゃないかな。」
「声が大きかったら引かれないかな。」
こうした気持ちがあると、前戯を受けながら、自分を外側から見ているような感覚になることがあります。
これは「自意識が強すぎるから」と簡単に片づけられるものではありません。
性的な場面は、普段は人に見せない身体や反応を相手へ見せる時間でもあります。
だからこそ、相手からどう見られているのかが気になる女性がいても不思議ではありません。
外イキしたいのに、イキそうになることが怖い女性もいます
「外イキしたい」と思っていることと、「初めての感覚が怖い」と感じることは矛盾しません。
外イキを経験したことがなければ、実際にどうなるのか分からないからです。
「イキそうになったら身体はどうなるんだろう。」
「自分で止められなくなるのかな。」
「変な声が出たらどうしよう。」
「身体が動いたら恥ずかしい。」
「相手に変だと思われないかな。」
気持ちよさが高まっているのに、知らない感覚へ近づいていくことで、少し怖くなる。
そんな女性もいます。
人は、これから何が起きるのか分からないときに身構えることがあります。
これは性的な場面だけに起きる特別な反応ではありません。
「イキたいのに怖い」という二つの気持ちが同時にあってもおかしくありません。
初めての外イキへの不安については、カテゴリー全体を整えたあと、別の記事で詳しく扱う予定です。
「今日はしてくれるかな」という期待も緊張になることがあります
緊張というと、「怖い」「嫌だ」という気持ちを想像しやすいかもしれません。
でも、期待から生まれる緊張もあります。
「今日はたくさんキスしてほしい。」
「もう少しゆっくり触ってほしい。」
「クンニしてほしい。」
「そこ、もう少し続けてほしい。」
そう思っていても、自分からは言いにくい女性もいます。
すると前戯の間、心のどこかでずっと「してくれるかな」と待つことになります。
してくれたら嬉しい。
でも、してくれなかったら少し寂しい。
お願いして嫌がられるのも怖い。
そんな期待と不安が混ざった緊張もあります。
前戯で緊張する理由は、「触られるのが怖い」だけではないのです。
自分が何かをするときの緊張も前戯にはあります
前戯は、自分が触れられるだけの時間ではありません。
相手へ触れたり、キスをしたり、相手を気持ちよくしようとしたりする時間でもあります。
そのため、
「上手にできているかな。」
「気持ちいいと思ってくれているかな。」
「下手だと思われないかな。」
と、相手の反応が気になって緊張することもあります。
相手を喜ばせたいという気持ちは、とても自然なものです。
ただ、「上手にしなきゃ」という気持ちが強くなると、自分がどう感じているかより、相手からの評価へ意識が向くことがあります。
つまり前戯には、「感じる側としての緊張」と「相手を気持ちよくする側としての緊張」の両方があるのです。
触れられる前から身体が身構えることもあります
ここまでは気持ちの緊張を見てきました。
でも、頭の中では特に何も考えていないのに、触れられると身体だけが固くなる女性もいます。
人の脳は、刺激が起きてから初めて反応しているわけではありません。
これまでの経験や今の状況から、「次に何が起こりそうか」を予測しながら身体を調整しています。
例えば、自分で腕を触るときは、どこへ、どのくらいの強さで、いつ触れるのかが分かっています。
でも、相手から触れられるときは違います。
次はどこへ触れるのか。
どのくらいの強さなのか。
いつ触れるのか。
自分では完全には分かりません。
以前に「くすぐったかった」「強すぎた」「痛かった」という経験があれば、その刺激を予測して身体が先に構えることもあります。
もちろん、過去に嫌な経験がなければ緊張しない、という意味ではありません。
単純に、相手から触れられることにまだ慣れていなかったり、次の刺激が分からなかったりするだけでも、身体へ力が入ることがあります。
緊張は、脚やお腹、呼吸など身体にも現れます
心理的な緊張は、頭の中だけで起きているわけではありません。
自律神経などを通して、身体の状態とも関係しています。
自律神経とは、自分で一つひとつ命令しなくても、心拍や呼吸など身体の状態を調整している仕組みです。
緊張した場面では、心拍が速くなったり、呼吸が浅くなったり、筋肉へ力が入りやすくなったりすることがあります。
前戯でも、
- 脚を閉じたくなる
- お腹を固くする
- お尻に力が入る
- 肩が上がる
- 顎を噛みしめる
- 呼吸を止める
といった形で緊張が現れることがあります。
本人は「力を入れよう」と思っていないこともあります。
だから、頭ではリラックスしたいと思っているのに身体が緊張する、ということは起こり得ます。
「リラックスしなきゃ」で解決しにくいのは、緊張の理由が違うからです
前戯で緊張していると、「もっとリラックスした方がいい」と言われることがあります。
でも、それだけでは難しい女性もいます。
なぜなら、ここまで見てきたように緊張の中身が違うからです。
「今日はイケるかな」と考えている女性。
身体を見られるのが恥ずかしい女性。
初めて外イキしそうになることが怖い女性。
してほしいことを言えずに待っている女性。
相手を気持ちよくできているか気になる女性。
触れられる前から身体が身構える女性。
みんな「前戯で緊張する」と表現できても、その理由は同じではありません。
だから、「力を抜かなきゃ」と頑張る前に、自分の緊張がどこから来ているのかを知ることが大切だと思います。
まずは「私は何に緊張している?」と考えてみてください
僕が女性のお話を聞いていると、最初は「セックスになると緊張するんです」と話していた方が、少しずつ言葉にしていくうちに、緊張の中身が見えてくることがあります。
「触られることより、またイケなかったらどうしようって考えていました。」
「明るいところで身体を見られるのが嫌だったのかもしれません。」
「気持ちよくなるのが嫌なんじゃなくて、気持ちよくなった自分を見られるのが恥ずかしかったです。」
「してほしいことがあるのに、ずっと言えずに待っていました。」
緊張がなくなったわけではありません。
でも、「私は緊張する人」から「私はこれが気になっていたんだ」へ変わるだけでも、自分の身体や気持ちの見え方は変わります。
前戯で緊張したときは、すぐに直そうとしなくても大丈夫です。
「どの瞬間から緊張した?」
「そのとき、何を考えていた?」
「身体のどこへ力が入った?」
そんなふうに見ていくと、自分の緊張について少しずつ分かることがあります。
前戯で緊張する女性のよくある質問
Q1.好きな人との前戯でも緊張することはありますか?
あります。
前戯の緊張は、相手への不信感だけで起こるものではありません。「今日はイケるかな」「どう見られているかな」といった気持ちや、触れられる刺激への予測などが関係することもあります。
Q2.前戯になると脚を閉じたくなるのは、嫌だからでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
恥ずかしさや緊張、刺激への身構えなどによって、無意識に脚へ力が入ることもあります。ただし、本当に嫌だと感じているときに無理をする必要はありません。
Q3.「今日はイケるかな」と考えるのはよくないことですか?
よくないことではありません。
外イキしたいと思っていれば、気になるのは自然なことです。ただ、その確認ばかりになっていると気づいたら、「今、何を感じているかな」と身体へ意識を戻してみる視点もあります。
Q4.身体に力が入ると外イキできなくなりますか?
身体に力が入っているから必ず外イキできない、という単純な関係ではありません。
身体の緊張と感じ方の関係は、外イキだけではなくセックス全体の感覚とも関わるため、別の記事で詳しく整理していきます。
Q5.外イキしそうになると怖くなるのは変ですか?
変ではありません。
経験したことのない身体の反応なら、「このあとどうなるんだろう」と不安になる女性もいます。イキたい気持ちと、未知の感覚への怖さが同時にあっても矛盾ではありません。
まとめ|「緊張しないように」より、緊張の中身を知ってみる
前戯で緊張する理由は、一つではありません。
「今日はイケるかな」という結果への緊張。
「どう見られているかな」という恥ずかしさ。
初めての感覚への不安。
「今日はしてくれるかな」という期待。
相手を満足させられているかという緊張。
そして、触れられる刺激を予測して身体が身構えていることもあります。
だから、前戯で身体に力が入る自分に気づいても、「私はリラックスできない」「セックスに向いていない」と決めなくてもいいと思います。
「どうして私は緊張するんだろう」ではなく、「私は何に緊張しているんだろう」。
そうやって一つずつ見ていくと、「あ、だから私は前戯になると身体に力が入っていたのかもしれない」と気づくことがあります。
緊張をすぐになくすことより、まず自分の心と身体に何が起きているのかを知る。
それも、自分の身体と向き合っていく一つの方法だと思います。
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