外イキできない原因|神経・脳・身体から見る感覚の仕組み

外イキできない原因として、神経や脳、身体の緊張、自律神経などが感覚に関わる様子を描いた女性のイラスト 外イキ

「クリトリスを触られているのに、外イキできない。」

「刺激されていることは分かるのに、どうしてオーガズムまでいかないんだろう。」

そんな経験が続くと、「刺激が足りないのかな」「私は感度が低いのかな」と、自分の身体に原因があるように感じてしまう女性もいると思います。

でも、外イキはクリトリスに刺激が加われば、自動的に起こる反応ではありません。

身体への刺激を感じ取る神経があり、その情報を受け取る脳があり、性的な興奮に伴って身体にもさまざまな変化が起こります。

外イキできない理由を理解するには、「どこを、どれくらい強く触るか」だけではなく、そもそも女性の身体がどのように刺激を受け取り、快感やオーガズムを経験しているのかを知ることが大切です。

この記事では、外イキできない原因を、神経・脳・身体から見た感覚の仕組みに沿ってやさしく解説します。

「私は感じにくい身体なんだ」と決める前に、自分の身体の中でどんなことが起きているのかを一緒に見ていきましょう。

外イキについて感覚や心理、身体との向き合い方まで全体から知りたい方は、外イキで悩む女性へ|原因や感覚を知るための総合ガイドから、ご自身に近い疑問を選んで読み進めていただけます。

外イキできない原因を考える前に、オーガズムの仕組みを知ってみましょう

「外イキできない」というと、クリトリスへの刺激ばかりに目が向きやすくなります。

でも、実際に私たちが「気持ちいい」と感じたり、オーガズムを経験したりするまでには、クリトリスだけではなく神経や脳、身体の反応が関わっています。

とても大まかに見ると、

  1. クリトリスなど身体に刺激が加わる
  2. 感覚の情報が神経を通して中枢神経系へ伝わる
  3. 脳で感覚や性的な快感として経験される
  4. 性的興奮に伴って性器や身体にもさまざまな反応が起こる
  5. その中でオーガズムが経験されることがある

というように、身体のいくつもの働きが関係しています。

ただし、これは「1から5まで順番に進めば必ず外イキする」という意味ではありません。

女性の性的反応は、一つのスイッチを押せば決まった反応が起こるような単純な仕組みではないからです。

刺激があることと、快感を感じること。そして、オーガズムを経験することは、それぞれ同じではありません。

この違いが分かると、「刺激されているのに外イキできない」という状態も少し違って見えてきます。

神経|クリトリスへの刺激はどうやって伝わるの?

まず、身体への刺激を感じ取るために欠かせないのが神経です。

クリトリスは、女性の性的な感覚と深く関わる器官です。

外から見えている小さな部分だけではなく、身体の内側にも構造が続いていて、感覚に関わる神経が豊富にあります。

クリトリスなどに触れたとき、その刺激に関する情報は感覚神経を介して脊髄や脳へ伝えられます。

ここで大切なのは、神経は「気持ちよさそのもの」を運んでいるわけではないということです。

神経を通して伝わるのは、身体に加わった刺激についての感覚情報です。

だから、

「触られていることは分かる。」

「場所も分かる。」

「でも、それほど気持ちよくない。」

ということも起こります。

これは矛盾した反応ではありません。

「刺激を感じ取れること」と「その刺激を性的な快感として経験すること」は、まったく同じではないからです。

クリトリスの場所や身体の内側まで続く構造については、クリトリスとは?場所・構造・感じ方を女性の身体からやさしく解説で詳しくお話ししています。

脳|「触られている」と「気持ちいい」は同じではありません

神経を通して伝わった感覚の情報は、中枢神経系で処理されます。

そして私たちは、その身体で起きていることを「触られている」「心地いい」「強い」「痛い」など、さまざまな感覚として経験します。

性的な快感やオーガズムについても、身体の一か所だけで完結しているわけではありません。

脳では、身体から届く感覚だけではなく、性的な興奮や注意、情動、報酬などに関わる複数の働きが関係しています。

そのため、同じ場所へ同じくらいの強さの刺激が加わっても、いつも同じ気持ちよさになるとは限りません。

これは、外イキできない原因を考えるうえで、とても大切なところです。

刺激の強さと、本人が経験する快感の大きさはイコールではありません。

だから、「外イキできないなら、もっと強く刺激すればいい」と単純に考えることはできないのです。

身体|性的な興奮に伴って身体の状態も変化します

性的な刺激を受けているとき、変化しているのは脳の中だけではありません。

性的な興奮に伴って、性器周辺の血流が増えたり、クリトリスなどの組織が充血したり、腟の潤滑が起こったりするなど、身体にもさまざまな反応が現れます。

呼吸や心拍、筋肉の状態などにも変化が起こることがあります。

つまり、女性の性的な感覚は、身体がずっと同じ状態のまま刺激だけを受け取っているわけではありません。

性的な興奮の高まりとともに身体の状態も変わり、その中で刺激の感じ方も変化することがあります。

だから、「クリトリスを触っている」という条件だけをそろえても、いつも同じ感覚や同じオーガズムになるとは限りません。

ここでも、「刺激さえ正しければ外イキできる」という考え方だけでは説明できないことが分かります。

自律神経も関わりますが「リラックスすれば外イキできる」ではありません

女性の性的反応には、自律神経系も関わっています。

ここで気をつけたいのが、「副交感神経が優位なら感じる」「交感神経が優位だと感じない」という説明です。

性的な反応には交感神経、副交感神経、体性神経など複数の神経系が関係していて、オーガズムまでの身体反応を一つの神経だけで説明することはできません。

そのため、外イキできない女性が、

「私はリラックスできていないからダメなんだ。」

「もっと力を抜かなきゃ。」

と、新しく自分を責める必要はありません。

不安や緊張が性的な体験に影響することはありますが、それだけで外イキできない原因を決めることもできません。

女性の性的な反応は、「リラックスできたかどうか」だけで決まるほど単純ではありません。

オーガズムでは身体にどんなことが起こるの?

では、性的な興奮が高まり、オーガズムを経験するとき、身体では何が起きているのでしょうか。

オーガズムは、強い快感を伴う主観的な経験であると同時に、身体にもさまざまな反応が現れることがあります。

例えば、骨盤周辺の筋肉にリズミカルな収縮が起こったり、呼吸や心拍などに変化が現れたりすることがあります。

ただし、こうした反応の感じ方や現れ方には個人差があります。

身体が大きく震えなければオーガズムではない、決まった反応が出なければ外イキではない、というものではありません。

外イキの感じ方そのものについて知りたい方は、外イキってどんな感じ?初めての感覚を女性目線でやさしく解説で詳しくお話ししています。

では、なぜ刺激されているのに外イキできないのでしょうか

ここまで身体の仕組みを見ると、「刺激があるのに外イキできない」という状態が、それほど不思議なものではないことが分かってきます。

クリトリスに刺激が加わっていることは、性的な反応の一部分です。

刺激を感じ取る神経。

その情報を処理する脳。

性的な興奮に伴って変化する身体。

そして、本人が経験する快感やオーガズム。

これらは関係していますが、「刺激がある→快感が高まる→必ず外イキする」という一本の道ではありません。

だから、クリトリスを刺激されているのに外イキできないからといって、すぐに「神経がおかしい」「感度が低い」と考える必要はありません。

外イキできないという一つの結果だけでは、身体のどこに原因があるのかを決めることはできないからです。

「もっと強く刺激すればいい」とは限りません

外イキできないと、刺激が足りないように感じることがあります。

でも、ここまで見てきた身体の仕組みから考えると、刺激を強くすることだけが答えではないことが分かります。

クリトリスは感覚に関わる神経が豊富な器官です。

強い刺激を心地よく感じる女性もいますが、強すぎる刺激を不快に感じたり、痛みに近く感じたりする女性もいます。

反対に、弱い刺激やクリトリスの周囲への刺激の方が分かりやすい女性もいます。

僕が女性の身体と向き合う中でも、

「強く触らないと感じないと思っていました。」

と話していた女性が、違う触れられ方を経験したときに、

「こんな感じ方もあるんですね。」

と自分の身体の感覚に気づくことがあります。

これは「弱く触れば外イキできる」という意味ではありません。

強い・弱いという一つの軸だけでは、女性の快感を説明できないということです。

外イキできないことを「身体の故障」のように考えなくて大丈夫です

「刺激されているのに外イキできない。」

そうなると、どうしても「どこかがおかしいのでは」と考えたくなると思います。

でも、女性の性的な感覚は、クリトリスという一つの場所だけで決まるものではありません。

神経、脳、性的な興奮に伴う身体反応など、いくつもの働きが関係しています。

だから、「外イキできない」という結果だけを見て、自分の身体を「正常・異常」「感度が高い・低い」に分けなくても大丈夫です。

まず知ってほしいのは、女性の身体は、刺激を入れれば決まった反応を返す機械ではないということです。

身体の仕組みを知ることは、「何が悪いのか」を探すためだけではありません。

「こんなにいろいろな働きが関係しているんだ」と知ることで、自分の身体の見方が変わることもあります。

身体の仕組みが分かったら、次は「自分の場合」を見ていきます

ここまでお話ししたのは、外イキに関わる神経・脳・身体の基本的な仕組みです。

実際に外イキできない理由は、女性によって同じではありません。

例えば、自分では外イキできるのに相手に触れられると難しい女性もいます。

触れられたときに身体へ力が入りやすいことが気になっている女性もいます。

そうした場合は、「外イキできない」という大きな悩みだけを見るより、自分がどんな場面で難しくなっているのかを分けて考えると、身体を理解しやすくなります。

自分ではできるのに相手とだと難しい方は、オナニーでは外イキできるのに相手だとできない理由へ。

触れられると身体に力が入ることが気になる方は、触れられると緊張する理由|身体が無意識に守ろうとする反応で、それぞれの状態を詳しくお話ししています。

よくある質問

クリトリスを触られているのに外イキできないのはおかしいですか?

刺激があることと、性的な快感やオーガズムを経験することは同じではありません。外イキには神経、脳、性的な興奮に伴う身体反応など複数の働きが関係するため、刺激されているのに外イキできないというだけで、身体がおかしいと判断することはできません。

外イキできないのは神経に問題があるからですか?

外イキできないということだけから、神経に問題があるとは判断できません。神経は刺激の情報を伝える重要な役割を持っていますが、性的な快感やオーガズムには脳や身体の反応なども関わっています。

触られていることは分かるのに、気持ちよくないのはなぜですか?

刺激を感じ取ることと、その刺激を性的な快感として経験することは同じではありません。刺激の場所や強さだけでなく、性的な興奮を含む身体の状態などによっても、感じ方は変わることがあります。

強く刺激すれば外イキしやすくなりますか?

刺激が強いほど快感が強くなるとは限りません。強い刺激を好む女性もいれば、強すぎる刺激を不快や痛みに近く感じる女性もいます。刺激の強さだけで外イキできるかどうかが決まるわけではありません。

リラックスできないから外イキできないのでしょうか?

不安や緊張が性的な体験に関係することはありますが、「リラックスできない=外イキできない」と単純に考えることはできません。性的反応には複数の神経系や身体の働きが関係しています。

外イキできない場合、病気の可能性がありますか?

外イキできないということだけで病気と判断することはできません。ただ、性器の感覚が急に大きく変わった場合や、痛み、しびれ、かゆみ、腫れなど気になる症状が続く場合には、婦人科などの医療機関へ相談してください。

まとめ

外イキできない理由を、「刺激が弱いから」「感度が低いから」という一つの原因だけで説明することはできません。

クリトリスなどへの刺激は神経を通して伝わり、脳で処理され、性的な興奮に伴って身体にもさまざまな反応が起こります。

そして、刺激を感じ取ること、性的な快感を感じること、オーガズムを経験することは、すべて同じではありません。

「刺激されているのに外イキできない」ということには、身体の仕組みから見ても、一つの理由だけでは説明できない背景があります。

だから、外イキできないという結果だけを見て、「私は感じにくい身体なんだ」と決めなくて大丈夫です。

まずは、自分の身体ではどのように感覚が生まれているのかを知ってみる。

そして次に、「自分の場合は、どんなときに感じやすく、どんなときに分かりにくくなるんだろう」と見ていく。

それも、自分の身体を知っていく一つの方法だと思います。

一人では自分の身体の状態が分かりにくいときには、誰かと一緒に身体を見つめていくという選択肢もあります。

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この記事を書いた人
大翔 (ひろと)

浜松で女性専用のオイルケアを行う男性セラピストです。

これまで500名以上の女性の身体と向き合い、身体の感覚や性、パートナーとの関係など、人には話しにくい悩みも伺ってきました。

「できる・できない」だけで身体を判断するのではなく、まずは自分の身体を知ることを大切にしています。

その経験をもとに、医学・性科学などの情報も確認しながら、女性が自分の身体や悩みを少しずつ理解できる記事を届けています。

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