セックス中に、考えすぎてしまうことはありませんか。
身体に触れられているのに、頭の中では、
「ちゃんと感じられているかな。」
「変だと思われていないかな。」
「相手は満足しているかな。」
「今日はイけるかな。」
そんな考えが次々と浮かんでくる。
気づけばセックスが終わっていて、
「また身体に集中できなかった。」
と落ち込んでしまう女性もいます。
でも、これは単純に「集中力がない」「感度が低い」という話ではありません。
性的な心地よさには、身体へどんな刺激が入っているかだけでなく、そのとき注意がどこへ向いているかも関係します。
この記事では、なぜセックスになると頭の中が忙しくなるのか、そして「考えないようにする」のではなく、身体の感覚へ注意を戻していくという考え方についてお伝えします。
セックスが気持ちよくない理由全体について知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはもあわせてご覧ください。
セックス中に頭が忙しいと、身体の感覚へ注意を向けにくくなります
例えば、映画に夢中になっているとき。
隣の人に話しかけられても、内容が頭に入ってこないことがあります。
反対に、誰かと真剣に話しているときには、テレビがついていても何を放送していたのか覚えていないことがあります。
目や耳には情報が入っていても、注意が別のところへ向いていると、その情報を十分に意識できないことがあります。
セックスでも似たことが起こります。
身体には刺激が入っている。
でも頭の中では、
「ちゃんと感じているように見えているかな。」
「相手は満足しているかな。」
「またイけなかったらどうしよう。」
と考え続けている。
すると注意が、触れられている場所の感覚よりも、評価や結果へ向きやすくなります。
性的反応についても、注意や認知的な気晴らしがどのように関係するのか研究されています。
だから、
「刺激を感じる能力がない」のではなく、「その感覚へ十分に注意を向けられていない」
という可能性もあります。
もちろん、感じにくさは注意だけで決まりません。
疲労、睡眠、緊張、ストレス、ホルモン、薬、刺激の種類など、ほかの要因が重なっている場合もあります。
「私はちゃんとできている?」と自分を採点していませんか
セックス中の考え事には、仕事や家事など全く別のことが浮かぶ場合もあります。
でも、感じにくさと関係しやすいのが、セックスをしている自分自身を評価し続けることです。
例えば、
- ちゃんと感じているように見えるかな
- 反応が少ないと思われていないかな
- 相手を満足させられているかな
- 今日こそイけるかな
- 変な顔をしていないかな
性科学では、性的な場面で自分自身を外側から観察・評価するような状態を、spectatoring(スペクテイタリング)という考え方で説明することがあります。
セックスをしている本人でありながら、頭の中ではもう一人の自分が、
「今の私は大丈夫?」
とチェックしているような状態です。
そうなると、セックスが「身体で感じる時間」より、自分がうまくできているかを確認する時間になってしまうことがあります。
身体を見られることや体型への不安が強い女性では、この自己評価が見た目へ向くこともあります。
その場合は、「体に自信がない」という問題ともつながっています。
相手をがっかりさせたくない気持ちが、頭を忙しくさせることもあります
ご相談を伺っていると、
「自分が気持ちいいかより、彼が満足しているかを考えていました。」
と話される女性もいます。
相手のことが大切だから、喜んでほしい。
がっかりさせたくない。
感じない自分を見せたくない。
そう思うこと自体が悪いわけではありません。
ただ、その気持ちが強くなると、注意が、
「私は今どう感じている?」
ではなく、
「相手は今どう感じている?」
へ向き続けることがあります。
すると、触れられている感覚より、相手の表情や反応を確認する方が重要になっていきます。
さらに、
「ちゃんと反応しなきゃ。」
「気持ちいいように見せなきゃ。」
というところまで進むと、自分の本当の感覚がますます分かりにくくなることもあります。
これは「相手を思いやってはいけない」という話ではありません。
相手を気にかけながら、自分の感覚も同じ場所に置いていいということです。
「考えないようにしよう」とすると、余計に気になることがあります
では、どうすれば身体へ集中できるのでしょうか。
ここでやりがちなのが、
「今日は何も考えないようにしよう。」
「頭を空っぽにしよう。」
と頑張ることです。
でも、思考はスイッチのように簡単には消せません。
むしろ「考えちゃダメ」と監視している時点で、
「今、考えていないかな?」
という新しいチェックが始まってしまいます。
大切なのは、考えが浮かばない状態をつくることではありません。
考えていることに気づいたら、身体にある感覚へ注意を戻してみることです。
例えば、
「今、身体のどこに力が入っている?」
「触れられている場所は温かい?冷たい?」
「心地いい?苦手?それともまだよく分からない?」
「呼吸は楽にできている?」
そんなふうに、結果ではなく、今起きている身体の感覚へ目を向けます。
「気持ちいい」を探さなくても構いません。
「よく分からない」も、そのときの身体から得られた一つの情報です。
「感じられるか」を毎回テストしないことも大切です
感じにくさに悩んでいると、セックスのたびに、
「今日は感じられるかな。」
「今日はイけるかな。」
と確認したくなることがあります。
気持ちはよく分かります。
でも、その瞬間からセックスが、身体を感じる時間ではなく、自分の感度をテストする時間になってしまうことがあります。
触れられる。
「今はどう?」
また触れられる。
「まだダメ?」
少し感覚がある。
「これって気持ちいいってこと?」
こうして何度も採点していると、今ある感覚そのものより、正解を出すことへ注意が向いていきます。
だから僕は、
「感じることを諦める」のではなく、「感じられるかどうかを毎回テストしない」
という考え方も大切だと思っています。
「今日はイけた・イけなかった」だけではなく、
「これは落ち着いた。」
「これは少し心地よかった。」
「これはよく分からなかった。」
そんな途中の感覚にも目を向けてみる。
そうすると、「感じる」というものを、ゼロか100かで考えなくて済むようになります。
頭ではなく身体へ注意を戻す感覚は、セックス以外でも確かめられます
身体へ注意を向けるというと、セックスの最中に練習しなければいけないと思うかもしれません。
でも、必ずしもそうではありません。
普段の生活でも、自分の身体に注意を向けることはできます。
例えばお風呂に入ったときに、
「お湯はどんな温度に感じる?」
「肩の力は抜けている?」
「今、身体のどこが一番楽?」
と確認してみる。
服や布団が肌に触れたときに、
「柔らかい。」
「温かい。」
「これは好き。」
と感じてみる。
これは「感度を高めるトレーニング」ではありません。
頭の中で自分を評価することと、身体に起きていることへ気づくことは違うと知るための方法です。
その違いが少し分かってくると、セックスでも、
「また考えてる。ダメだ。」
ではなく、
「今、頭に行っていたな。身体はどうだろう。」
と戻りやすくなることがあります。
パートナーの反応が気になる場所では、身体へ集中しにくい女性もいます
ここまで読んで、
「身体へ注意を向ければいいのは分かった。でも、彼といるとどうしても気になってしまう。」
そう感じる女性もいると思います。
それも不思議ではありません。
目の前にパートナーがいれば、
「どう思われているかな。」
「感じていないと思われないかな。」
「待たせていないかな。」
という考えが出てくることがあります。
特に、長い間相手へ合わせてきた女性にとって、突然「自分の身体だけを感じてください」と言われても簡単ではありません。
だから僕は、パートナーとのセックスから一度切り離して、自分の身体だけへ注意を向ける時間を持つという方法もあると思っています。
僕が浜松で行っている女性専用のオイルケアでも、まずは通常のオイルケアを基本にしています。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
その中で、
「ここは温かく感じる。」
「ここは少し力が入る。」
「これは落ち着く。」
「これはまだよく分からない。」
と、自分の身体に起きていることへ注意を向けていきます。
僕に「感じているように見せる」必要はありません。
イくことを目標にする必要もありません。
反応が少なくても問題ありません。
誰かに見せる反応ではなく、自分自身が何を感じているのかを知る。
そのための時間として身体と向き合うこともできます。
安心できない感覚の方が強い場合には、セックスで安心できない理由|感じにくさとの関係も参考にしてください。
セックス中に集中できない女性のよくある質問
Q1.セックス中に別のことを考えてしまうのはおかしいですか?
それだけでおかしいとは言えません。
仕事や家事が浮かぶこともあれば、自分の見た目、相手の反応、感じられるかどうかなどへ注意が向くこともあります。
Q2.考えすぎると本当に感じにくくなりますか?
性的な場面で注意がどこへ向いているかは、性的反応や経験との関係が研究されています。
ただし、考えすぎだけが感じにくさの原因という意味ではありません。
Q3.どうすれば頭を空っぽにできますか?
頭を完全に空っぽにする必要はありません。
考えが浮かんだことに気づいたら、触れられている感覚や温度、身体の力などへ注意を戻すという考え方があります。
Q4.「今日はイけるかな」と考えてしまいます
感じにくさに悩んでいるほど、結果を確認したくなることがあります。
ただ、「イける・イけない」だけでなく、その途中にある心地よさや身体感覚にも目を向けてみてください。
Q5.彼の反応ばかり気になってしまいます
「相手を満足させたい」という気持ちが強いと、自分より相手へ注意が向くことがあります。
相手を気にかけながらでも、自分の「心地いい・苦手・よく分からない」を同じくらい大切にして構いません。
Q6.身体へ意識を向ければ感じられるようになりますか?
必ず感じられるようになるとは言えません。
感じ方には身体状態や刺激、心理状態、薬などさまざまな要因が関係します。
身体へ注意を向けることは、その中で「今、自分に何が起きているのか」を知るための一つの方法です。
まとめ|「考えない」より「身体へ戻る」
セックス中に集中できないと、
「私は考えすぎなんだ。」
「もっと集中しなきゃ。」
と自分を責めたくなるかもしれません。
でも、大切なのは頭の中を空っぽにすることではありません。
「ちゃんと感じている?」
「相手は満足している?」
「今日はイける?」
そんな考えが浮かんだときに、
「私は今、身体のどこに何を感じている?」
へ少し戻ってみる。
心地いいでも、苦手でも、よく分からないでも構いません。
セックスを「ちゃんと感じられるかを確認する時間」から、「今ある身体の感覚を知る時間」へ少しずつ変えていく。
この記事で伝えたいのは、そんな考え方です。
一人では身体へ意識を戻しにくい方へ
「分かっていても、パートナーの前ではどうしても頭が忙しくなる。」
「何を感じているのか、自分でもよく分からない。」
そんな女性のために、僕は浜松で女性専用のオイルケアを行っています。
これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきましたが、最初から自分の感覚をうまく説明できる必要はありません。
通常のオイルケアから始めることもできます。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
その中で、自分が今何を考えているかではなく、身体にどんな感覚があるのかを少しずつ確かめていきます。
感じようと頑張る必要もありません。
僕に合わせる必要もありません。
「よく分からない」も一つの感覚として、そのまま受け止めます。
そのうえで、もう少し身体の感覚について向き合ってみたいと思った場合には、希望する範囲で一緒に考えていきます。
現在は無償で行っています。
「頭ではなく、自分の身体が何を感じているのか一度知ってみたい。」
そう感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
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