「セックスをもっと気持ちよく感じられるようになりたい。」
そう思って調べているうちに、
「私の身体がおかしいのかな」
「普通の女性なら、もっと感じるものなのかな」
そんな不安まで抱えるようになっていませんか。
勇気を出してパートナーへ伝えた。
相手も考えてくれた。
それでも思うように感じられない。
すると今度は、「せっかく頑張ってくれているのに申し訳ない」と、自分を責めてしまうことがあります。
でも、女性の性的な反応は、身体の感度だけで決まるものではありません。
身体の状態、疲労や睡眠、ホルモン、薬、緊張や不安、パートナーとの関係、そのときの気持ち。
いくつもの要素が重なって、感じ方が変わることがあります。
この記事では「どうすればもっと感じられるか」より先に、なぜ感じにくい自分を責めなくていいのかを整理していきます。
原因をより具体的に知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはもご覧ください。
感じにくさは「身体の感度」だけでは説明できません
「感じにくい」と悩むと、最初に身体そのものを疑う方は多いと思います。
感度が低い。
生まれつき感じにくい。
年齢のせい。
そんなふうに考えてしまうことがあります。
でも、女性の性的な反応はもっと複雑です。
医学や性科学では、女性の性的な問題を考えるとき、生物心理社会モデルという考え方が使われます。
難しそうな言葉ですが、意味はシンプルです。
身体だけを見るのではなく、
- 身体やホルモンなどの生物学的な要因
- 不安やストレスなどの心理的な要因
- パートナーとの関係などの対人関係の要因
- 性に対する価値観やこれまでの経験
こうしたものを一緒に見ていく考え方です。
実際、女性の性的な反応には、疲労、ホルモン変化、一部の薬、ストレス、不安、気分、関係性など、さまざまな要因が関係することが知られています。
つまり、感じにくいからといって、すぐに「自分の身体に問題がある」と結論づける必要はありません。
「相手が優しいのに感じない」こともあります
パートナーが優しい。
きちんと話を聞いてくれる。
触れ方も考えてくれる。
それでも感じにくいことはあります。
ここで、「相手に問題がないなら、自分が悪い」と考えてしまう女性もいます。
でも、その二択ではありません。
性的な反応は、相手の優しさだけで自動的に起こるものでもありません。
自分の身体の状態、疲れ、気分、過去の経験、セックスに対する不安などが重なっていることもあります。
そして、相手が一生懸命になってくれるほど、
「今度こそ感じなきゃ」
「期待に応えなきゃ」
という気持ちが強くなることもあります。
すると、本当は相手が優しいこととは別に、セックスそのものが「結果を出さなければいけない時間」に変わってしまう場合があります。
「彼は悪くない。だから私が悪い」ではなく、誰か一人の責任では説明できないこともあると考えてみてください。
「感じなきゃ」と自分を確認し続けることがあります
一度「私は感じにくい」と思うようになると、次のセックスでも自分の反応を確認しやすくなります。
「今はどうかな」
「まだ感じない」
「今日もダメかもしれない」
こうして意識が身体ではなく、自分の評価へ向いていくことがあります。
性科学の研究でも、性的な場面での注意の向け方や、頭に浮かぶ考え、自己評価などは、女性の性的な体験と関係する要因として研究されています。
ただし、「考えすぎたから感じない」と単純に決めつけることはできません。
大切なのは、感じにくさが身体だけの問題でも、考え方だけの問題でもないということです。
「感じなきゃ」というプレッシャーそのものについては、セックスが気持ちよくない改善方法|感じやすくなる考え方で詳しく整理しています。
セルフプレジャーがうまくいかなくても、それだけで判断しなくて大丈夫です
感じにくさについて調べていると、セルフプレジャーを勧める情報を目にすることがあります。
自分の身体を知る方法の一つとして役立つ女性はいます。
一方で、
「そもそも抵抗がある」
「何をしたらいいか分からない」
「試したけれど、何が気持ちいいのか分からなかった」
という女性もいます。
そこでさらに、
「一人でも分からないなら、私は本当に感じない身体なのかも」
と落ち込んでしまうことがあります。
でも、セルフプレジャーで分からなかったことだけで、その人の性的な感覚すべてを判断することはできません。
外側の刺激と膣内の刺激でも感じ方は異なりますし、その日の身体の状態や注意の向き方によっても、感覚は一定ではありません。
「この方法ができなかった=自分はおかしい」と結びつけないことが大切です。
年齢だけで「もう変わらない」と決めなくても大丈夫です
「もう30代だから」
「年齢とともに感じにくくなったのかな」
そんな不安を持つ方もいます。
確かに、年齢やライフステージによって身体は変化します。
妊娠・出産、授乳、更年期などに伴うホルモン変化は、潤いや性的な反応に影響することがあります。
また、一部の薬や慢性的な体調の問題が関係する場合もあります。
ですが、年齢だけで感じにくさを説明できるわけではありません。
同じ年齢でも、体調、生活、関係性、ストレスなどは一人ひとり違います。
そのため、
「年齢のせいだから仕方がない」
「若い頃から感じにくいから体質だ」
と一つの理由に決めてしまうより、今の身体に何が関係しているのかを分けて考えた方が整理しやすくなります。
以前より急に感覚が低下した、痛みや強い乾燥がある、しびれがある、薬を飲み始めてから明らかに変化した場合は、婦人科など医療機関へ相談することも選択肢です。
「何が悪いか」ではなく「何が重なっているか」を見る
感じにくいとき、私たちは原因を一つに絞りたくなります。
身体が悪い。
相手が悪い。
自分の考え方が悪い。
何か一つ答えが見つかれば安心できそうに感じるからです。
でも、女性の性的な反応は、一つのスイッチで決まるものではありません。
例えば、
- 最近かなり疲れている
- 身体に力が入りやすい
- 相手を気にしている
- 感じなければと焦っている
- もともと膣内の感覚が分かりにくい
いくつかが同時に存在していることもあります。
だから、最初に探したいのは「自分の悪いところ」ではありません。
今の自分には、どんな要素が重なっているのだろう。
そうやって一つずつ分けていく方が、必要な方向性も見つけやすくなります。
よくある質問
Q1.セックスが気持ちよくない女性はおかしいですか?
それだけで「おかしい」と判断することはできません。
女性の性的な反応には個人差があり、身体、心理、生活状態、関係性など多くの要因が影響します。
Q2.パートナーが優しいのに感じないのは相性が悪いのでしょうか?
相性だけで決まるとは限りません。
相手との関係だけでなく、疲労、緊張、プレッシャー、身体の状態なども一緒に見ていく必要があります。
Q3.セルフプレジャーでも感じないなら体質でしょうか?
それだけでは判断できません。
刺激を感じること、心地よさとして受け取ること、性的な興奮につながることは、すべて同じではありません。
Q4.年齢とともに感じにくくなることはありますか?
ホルモンや身体の変化が影響する場合はあります。
ただし、年齢だけで決まるわけではなく、ストレスや薬、生活状態なども関係することがあります。
Q5.自分で改善できないなら医療機関へ行くべきですか?
急な感覚低下、痛み、強い乾燥、しびれなどがある場合や、薬との関連が疑われる場合は、婦人科などへ相談してみてもよいと思います。
悩みが長く続き、強い苦痛になっている場合も、医療や心理の専門家へ相談する選択肢があります。
Q6.まず何から考えればいいですか?
「どうすれば感じるか」より、まずは「自分の場合は何が関係していそうか」を整理してみてください。
身体のこと、緊張、考え方、関係性などを分けて見ていくと、自分に必要な情報を探しやすくなります。
まとめ|「私が悪い」ではなく、今の状態を分けて考える
セックスが気持ちよくない。
感じにくい。
そんな状態が続くと、どうしても自分の身体へ原因を求めたくなります。
でも、女性の性的な反応は、身体だけでは説明できません。
疲れやホルモンなどの身体的な要因。
不安やプレッシャーなどの心理的な要因。
パートナーとの関係。
これまでの経験や価値観。
いくつものものが重なりながら、その日の感じ方に影響することがあります。
だからこの記事で一番伝えたいのは、
「感じにくい=あなた自身に何か欠けている」と考えなくていいということです。
まずは「私は何が悪いんだろう」ではなく、
「今の私には、どんなことが重なっているんだろう」
と考えてみてください。
そこから、自分に合った向き合い方を探していけば大丈夫です。
感じにくさ全体を整理したい方は、女性の感覚ケアもご覧ください。
一人では整理しにくいと感じた方へ
感じにくさには、身体のことだけでなく、相手との関係や自分でも気づいていない緊張などが重なっていることがあります。
僕は浜松で、女性の身体や感覚についてお話を伺いながら、オイルケアを基本とした時間をつくっています。
最初から何かができるようになることを目標にする必要はありません。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
「自分の場合は何が関係しているんだろう」と一人では整理しにくいときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
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