「気持ちよくない」と伝えられないのは、関係を大切に思っているからです
「セックスが気持ちよくない。」
そう感じていても、その気持ちをパートナーへ伝えるのは簡単なことではありません。
「傷つけてしまうかもしれない」「嫌われたらどうしよう」「今の関係が壊れてしまうかもしれない」。
そんな不安から、本当の気持ちを胸の中へしまい込み、一人で悩み続けている女性も少なくありません。
ですが、本音を伝えられないことは、弱さではありません。
それだけ相手との関係を大切に思っている証でもあります。
この記事では、パートナーを否定することなく、自分の気持ちを伝えるための考え方と、二人で心地よい関係を育てていくためのコミュニケーションについてお伝えします。
伝えられないのは、相手を大切に思っているからです
「どうして私は言えないんだろう。」
そう自分を責めてしまう女性は少なくありません。
ですが、言えない背景には、相手への優しさがあります。
- 傷つけたくない
- 自信をなくしてほしくない
- 今の関係を壊したくない
- 嫌われたくない
こうした気持ちがあるからこそ、何度も言葉を選び、結局飲み込んでしまいます。
実際のご相談でも、「何年も言えないまま我慢していました」と話される女性は少なくありません。
だからこそ、まず知っていただきたいのは、「言えない自分がおかしいわけではない」ということです。
大切な人だからこそ、伝えることが難しいのは自然な反応なのです。
「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じる」と伝えてみる
多くの女性は、「気持ちよくない」と伝えることは、「あなたが悪い」と伝えることだと感じています。
ですが、この二つは同じではありません。
セックスの感じ方は、一人ひとり違います。
同じ触れ方でも心地よいと感じる人もいれば、そう感じない人もいます。
つまり、伝えたいのは相手の評価ではなく、自分の感覚です。
例えば、
- 「もう少しゆっくりだと嬉しいな」
- 「優しく触れてもらえると安心する」
- 「私はこういう触れ方の方が心地いいみたい」
このように、「あなた」ではなく「私は」を主語にすると、相手も受け止めやすくなります。
会話の目的は、相手を責めることではなく、自分の感覚を共有することです。
話すタイミングも、伝え方と同じくらい大切です
同じ言葉でも、「いつ伝えるか」によって受け止められ方は大きく変わります。
セックスの途中や終わった直後は、お互いに感情が動いている時間です。
そのため、大切な話ほど、お互いが落ち着いて話せる時間を選ぶことが大切です。
- 家でゆっくり過ごしているとき
- 散歩をしながら話せるとき
- 時間や気持ちに余裕がある休日
こうした時間は、「どう返そう」ではなく、「そう感じていたんだね」と相手の話を受け止めやすくなります。
伝える内容だけではなく、伝えるタイミングも、二人の関係を守るための大切なコミュニケーションです。
「正しく伝える」より、「一緒に考える」が伝わりやすい
「傷つけずに伝えたい。」
そう思えば思うほど、「正しい伝え方」を探してしまうことがあります。
ですが、本音を伝えることに正解はありません。
大切なのは、「どちらが正しいか」を決めることではなく、「二人で考えるテーマ」に変えることです。
- 「一緒に心地よい時間を見つけたい」
- 「もっと安心して過ごせる時間にしたい」
- 「少しずつ話しながら考えていけたら嬉しい」
こうした伝え方には、「あなたを変えたい」ではなく、「二人でより良い時間をつくりたい」という思いが自然と伝わります。
セックスは、一人が頑張るものではなく、二人で育てていくコミュニケーションでもあります。
すべてを一度に伝えようとしなくても大丈夫です
「全部話さなければ。」
そう思うほど、言葉は出てこなくなってしまいます。
ですが、本音は一度ですべて伝える必要はありません。
例えば、最初は「もう少しゆっくりだと安心するな」と、一言伝えるだけでも十分です。
その小さな会話が、「本音を話しても大丈夫なんだ」という安心感を二人の間で少しずつ育てていきます。
実際のご相談でも、「全部説明しようとして苦しくなっていました」と話される女性は少なくありません。
少しずつ言葉を重ねるようになってから、「以前よりセックスについて自然に話せるようになりました」と感じられる方もいらっしゃいます。
本音を伝えることは、一度きりのイベントではありません。
少しずつ積み重ねていくコミュニケーションでもあるのです。
伝えられないときは、「何を感じているのか」を整理してみましょう
「伝えたいのに、何を言えばいいのか分からない。」
そんなときは、伝え方ではなく、自分の気持ちを整理することから始めてみてください。
「気持ちよくない」という一言の中にも、さまざまな気持ちが隠れていることがあります。
- 急がれると緊張してしまう
- もっと安心して触れ合いたい
- 自分の感覚がよく分からない
- 相手を傷つけることが怖い
こうした本当の気持ちが見えてくると、伝える言葉も少しずつ変わってきます。
「気持ちよくない」と伝えることが目的ではありません。
「私はこう感じている」と伝えられることが、お互いを理解する第一歩になります。
我慢してしまう理由については、セックスが気持ちよくないと言えない女性へ|我慢してしまう理由も参考にしてみてください。
身体の感覚が分からないと、言葉にもなりにくいことがあります
中には、「何を伝えたいのか、自分でもよく分からない」と感じる女性もいます。
それは珍しいことではありません。
身体が緊張した状態が続いていると、「何が心地よくて、何がつらいのか」という感覚そのものが分かりにくくなることがあります。
実際のご相談でも、「気持ちよくないとは思っていたけれど、どこがどう嫌なのか説明できませんでした」と話される女性は少なくありません。
身体の感覚が少しずつ分かるようになると、「私は本当はこうしてほしかったんだ」と気づくことがあります。
その気づきが、自分の気持ちを言葉にするきっかけになることもあります。
身体と安心の関係については、セックスで感じにくい理由|身体から安心を育てるという考え方でも詳しくご紹介しています。
まとめ
セックスが気持ちよくないことを伝える目的は、相手を否定することではありません。
お互いの感じ方を知り、二人にとって心地よい時間を一緒につくっていくことです。
「どう伝えるか」だけではなく、「私は本当は何を感じているのか」を知ることも、同じくらい大切になります。
自分の気持ちが整理されるほど、伝える言葉も少しずつ自然になっていきます。
焦って答えを出そうとせず、二人で少しずつ話し合える関係を育てていくことが、本音を伝えやすい関係づくりにつながっていくかもしれません。
一人で整理することが難しいと感じた方へ
気持ちを伝えられない背景には、身体の緊張や、自分でも気づいていない感覚が関係していることもあります。
私はこれまで、「何をどう伝えればいいのか分からない」と悩む女性のお話を伺いながら、身体の状態や感覚を一緒に整理してきました。
「自分の気持ちが初めて分かりました」と話される方も少なくありません。
必要だと感じたときは、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
コメント