セックスが気持ちよくないと言えない女性へ|男性目線で知ってほしいこと

「セックスが気持ちよくないと言えない女性へ」というタイトルと、悩む女性、その気持ちに気づいていない男性を淡いシルエットで描いた水彩イラスト セックス気持ちよくない

「本当は気持ちよくない。」

でも、その一言がどうしても言えない。

パートナーのことが嫌いなわけではありません。

むしろ大切だからこそ、傷つけたくない。自信をなくしてほしくない。

そんな気持ちから、言えないまま我慢している女性もいます。

そして、もう一つ難しいことがあります。

「気持ちよくないことは分かる。でも、どうしてほしいのか自分でも分からない。」

そんな状態では、勇気を出して話そうとしても、何を伝えればいいのか分かりません。

この記事では、女性が「気持ちよくない」と言えない理由、男性側との認識のズレ、そしてパートナーを傷つけたくないからこそ、先に自分の身体の感覚を知っていくという考え方について、男性セラピストである僕の視点も交えながらお伝えします。

「私さえ我慢すればいい」と思ってしまう背景については、セックスが気持ちよくないのに我慢する女性へ|「私が悪い」と思ってしまう心理とはもご覧ください。

ご相談でよく伺う「パートナーへの違和感」

女性からご相談を伺っていると、パートナーとのセックスについて、こんなお話が出てくることがあります。

  • 前戯を少ししたら、すぐ挿入したがる
  • 「挿れれば女性は気持ちいい」と思っているように感じる
  • 濡れているから、気持ちいいと思われている
  • 前戯より挿入の方が大切だと思われている気がする
  • 自分が気持ちいいことを、私も気持ちいいと思っているように感じる

もちろん、すべての男性がそうだという話ではありません。

ただ、こうした小さなすれ違いが何度も続くことで、

「私の身体を見てくれていないのかな。」

「私がどう感じているかより、セックスを進めることの方が大切なのかな。」

と、寂しさを感じる女性もいます。

その一方で、女性自身も本音を伝えられているとは限りません。

本当は前戯もそれほど気持ちよくない。

挿入しても、思っているほど感覚がない。

今日はあまりしたくなかった。

でも、言えない。

そのまま受け入れてしまう。

すると男性側からは、「嫌がっていない」「いつも通りできている」ように見えてしまいます。

僕が女性からお話を伺う中で感じるのは、どちらか一方に悪意があるというより、二人が見ている「セックスの状態」が違っていることがあるということです。

男性側は「問題なくできている」と思っていることがあります

女性はずっと「気持ちよくない」と悩んでいる。

でも、男性側は、そもそも問題が起きていることに気づいていない。

そんなすれ違いがあります。

例えば、

  • いつも通りセックスができている
  • 女性の身体が濡れている
  • 強く拒否されていない
  • 挿入まで進められている

こうした状態から、「今日も問題なかった」と受け取っていることがあります。

でも、ここには大切な違いがあります。

セックスが成立していることと、女性が心地よく感じていることは同じではありません。

特に誤解されやすいのが、「濡れている=気持ちいい」という考え方です。

性科学では、性器に起こる身体的な反応と、本人が自覚している性的な興奮や感覚を分けて考えます。

女性では、この2つが必ずしも強く一致しないことが研究されています。

つまり、身体に潤いがあったとしても、それだけで、

「すごく気持ちいい。」

「もっと続けてほしい。」

「今していることを望んでいる。」

と判断することはできません。

反対に、本人は心地よさを感じていても、十分に潤わないこともあります。

身体の反応だけで、その人の気持ちや快感を決めることはできないということです。

挿入についても同じです。

クリトリスなど外側の刺激を心地よく感じる女性もいます。

膣内の刺激を感じやすい女性もいれば、中の刺激がよく分からない女性もいます。

どちらが正しいという話ではありません。

だから、「挿入すれば女性も自然に気持ちよくなる」と考えるのではなく、目の前のパートナーがどう感じているのかを見ることが大切です。

本当は「言えない」のではなく、何を伝えればいいか分からない女性もいます

ここは、僕がとても大切だと思っているところです。

「気持ちよくないなら、パートナーに言えばいい。」

そう言われても、それだけでは解決しない女性がいます。

なぜなら、

「自分でも、どうしてほしいのか分からない。」

という状態があるからです。

気持ちよくないことは分かる。

でも、何なら心地いいのか分からない。

クリトリスなど外側の刺激なのか。

膣内など中の刺激なのか。

刺激の場所ではなく、強さや触れられ方の違いなのか。

あるいは、その日は身体に力が入っていて、感覚そのものを捉えにくいのか。

本人にもまだ整理できていないことがあります。

その状態でパートナーから、

「じゃあ、どうしてほしいの?」

と聞かれても、答えられないことがあります。

だから僕は、「まず二人で話し合えばいい」だけが答えではないと思っています。

その前に、自分自身が、

「私は何をどう感じているんだろう。」

と、自分の身体の感覚を知っていくことも一つの方法です。

自分の身体の感覚が分かると、パートナーにも伝えやすくなります

自分の身体を知るというと、

「性感帯を見つけること?」

と思うかもしれません。

でも、それだけではありません。

身体には、もっと細かな違いがあります。

例えば、

「これは落ち着く。」

「これは少しくすぐったい。」

「これはあまり好きではない。」

「触れられているのは分かるけれど、気持ちいいかは分からない。」

「これはもう少し続けてほしい気がする。」

そんな違いです。

最初から「気持ちいい・気持ちよくない」の二択にしなくてもいいのです。

身体感覚への気づきは、心理学ではinteroception(内受容感覚)などの考え方とも関連して研究されています。

性的な反応についても、自分の身体に起きている変化への気づきと、本人がその反応をどう認識するかとの関係を調べた研究があります。

ただし、「身体へ意識を向ければ必ず感度が上がる」という単純な話ではありません。

僕が大切だと思っているのは、自分の中にある感覚の違いを少しずつ知ることです。

それが分かってくると、パートナーへの言葉も変わります。

「気持ちよくない。」

だけではなく、

「私は中の刺激はまだよく分からないみたい。」

「もう少しゆっくりした方が、私は感覚が分かりやすいかも。」

「これは気持ちいいというより、少し緊張する感じがする。」

「今の触れ方は落ち着くから、もう少しこのままがいい。」

というように、

「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じる」という形で伝えやすくなります。

パートナーを傷つけたくない女性にとって、これはとても大きな違いだと思います。

今まで気持ちよくなかったからといって、これからも同じとは限りません

「今までずっと気持ちよくなかった。」

そうすると、

「私はこういう身体なんだ。」

「これからも変わらないんだろうな。」

と思ってしまう女性もいます。

でも、身体の感じ方は、いつも一定ではありません。

疲労や睡眠、緊張、ストレス、ホルモン、薬の影響、その日の気分、刺激へ向けている注意など、さまざまな条件が関係します。

また、性的な興奮の状態によって、身体の刺激に対する感覚が変化する可能性を示した研究もあります。

そのため、

「今まで感じなかった=私は感じない身体」

と決めつける必要はありません。

一方で、「何度か刺激を受ければ必ず身体が快感を覚える」とも言い切れません。

身体の感覚には個人差がありますし、変化の仕方も人それぞれです。

ただ、自分の感覚へ目を向けながら、心地よさや刺激の違いを経験していく中で、以前には分からなかった感覚に気づいたり、自分に合う心地よさが分かってきたりすることはあります。

「これは分かる。」

「これはまだよく分からない。」

「今日は前より心地よく感じる。」

そんな違いを知ることも、自分の身体と向き合う一つの方法です。

パートナーには言いにくいからこそ、別の場所で身体を知る方法もあります

大好きなパートナーだからこそ、難しいことがあります。

「気持ちよくない」と言ったら傷つけてしまうかもしれない。

何度も「これは違う」「これも分からない」と伝えるのは申し訳ない。

相手が一生懸命になっているほど、自分も「感じなきゃ」と思ってしまう。

そんな女性もいます。

だから僕は、パートナーとのセックスとは切り離した場所で、一度自分の身体の感覚を整理してみるという選択肢があってもいいと思っています。

僕が浜松で行っているのも、女性が自分の身体や感覚と向き合うためのオイルケア・感覚ケアです。

最初から性感マッサージを目的とした施術ではありません。

まずは通常のオイルケアを基本に、今どんなことで悩んでいるのかを伺います。

普通のオイルケアだけでも大丈夫です。

そのうえで、ご本人が希望する範囲で、どのようなケアをプラスしていくのかを一緒に考えていきます。

例えば、

「どんな感覚は分かりやすいのか。」

「どんなときに身体へ力が入りやすいのか。」

「心地よい、苦手、よく分からないの違いはどこにあるのか。」

そうした身体の感覚を、一つずつ整理していきます。

僕が「ここを感じられるようにしましょう」と答えを決めるわけではありません。

無理に何かを進めることもありません。

本人が自分の身体について分かることを少しずつ増やしていく。

そこを大切にしています。

身体を知ることは、パートナーとの時間にもつながっていきます

僕がケアの中で大切にしているのは、「僕との時間だけ心地よければいい」ということではありません。

自分の身体について分かったことを、その後の生活やパートナーとの関係でも役立ててもらえたらと思っています。

自分の感覚が少しずつ分かってくると、

「私はこういう触れ方の方が落ち着くみたい。」

「これはあまり分からないけれど、こっちは心地いい。」

「今日は身体に力が入っているから、少しゆっくりしたい。」

と、自分の言葉で伝えやすくなります。

今まで、

「気持ちよくない。」

としか言えなかったものが、

「私はこうしてもらう方が心地いいみたい。」

という言葉に変わっていくことがあります。

そうなれば、男性側も「自分が否定された」と感じるだけではなく、

「この人はこう感じるんだ。」

と、パートナーの身体を知るための情報として受け取りやすくなります。

また、自分の身体へ意識を向けながらさまざまな感覚を経験する中で、以前とは違う心地よさに気づく女性もいます。

もちろん、施術を受ければ必ず感じられるようになる、パートナーとのセックスが必ず変わる、ということではありません。

それでも、今まで気持ちよくなかったからといって、これから先もずっと同じだと決める必要はありません。

自分の身体を知ることは、パートナーを否定するためではなく、二人の時間を「我慢するもの」から「一緒に探していけるもの」へ変えていくための材料にもなると僕は考えています。

「気持ちよくない」と言えない女性のよくある質問

Q1.気持ちよくないことをパートナーに言った方がいいですか?

無理にすぐ伝えなければいけないわけではありません。

まず自分でも何が気持ちよくないのか、何なら心地よいのかを整理してから話した方が伝えやすい女性もいます。

Q2.濡れているのに気持ちよくないのはおかしいですか?

おかしくありません。

身体に起こる性器反応と、本人が感じる主観的な興奮や快感は必ずしも一致しません。

濡れていることだけで「気持ちいい」「もっと続けてほしい」と判断することはできません。

Q3.挿入が気持ちよくないのは変ですか?

それだけでおかしいとは言えません。

クリトリスなど外側の刺激と膣内の刺激では感じ方が異なり、どの刺激を心地よく感じるかにも個人差があります。

Q4.何が気持ちいいのか自分でも分かりません

最初から分かっている必要はありません。

「心地いい」「嫌」「よく分からない」だけでなく、「落ち着く」「くすぐったい」「少し緊張する」など、細かな感覚から整理していく方法もあります。

Q5.自分の身体を知れば、パートナーにも伝えやすくなりますか?

自分が何をどう感じているのか分かるほど、「気持ちよくない」だけではなく、「私はこういう方が心地いい」と具体的に伝えやすくなることがあります。

ただし、相手がその言葉を尊重してくれることも大切です。

Q6.今まで気持ちよくなかった身体でも変わることはありますか?

感じ方は常に固定されているわけではありません。

身体の状態や緊張、注意、性的な興奮などによって感覚が変化することがあります。

ただし、特定のケアによって必ず感度が上がるという意味ではなく、自分の身体を知る中で以前とは違う感覚に気づく可能性がある、と考える方が自然です。

まとめ|話し合う前に、自分の身体を知るという選択肢もあります

セックスが気持ちよくない。

でも、パートナーには言えない。

その背景には、相手を傷つけたくない気持ちがあります。

そして、もう一つ。

自分自身も「どうしてほしいのか」が分からないことがあります。

だから、「パートナーとちゃんと話し合いましょう」だけでは解決しない女性もいます。

まず自分が、

何を心地よいと感じるのか。

何は苦手なのか。

何はまだよく分からないのか。

それを知っていく。

すると、今まで「気持ちよくない」としか言えなかったことを、

「私はこういう方が心地いいみたい。」

と伝えられるようになるかもしれません。

パートナーを傷つけたくないからこそ、先に自分の身体について知ってみる。

僕は、それも一つの向き合い方だと思っています。

一人では身体の感覚を整理しにくい方へ

「自分でも何が気持ちいいのか分からない。」

「パートナーには言いにくい。」

「一度、自分の身体について知ってみたい。」

そんな女性のために、僕は浜松で女性専用のオイルケアを行っています。

これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきましたが、最初から自分の感覚をはっきり説明できる方ばかりではありません。

だから、答えを用意して来ていただく必要はありません。

まずはお話を伺い、通常のオイルケアから始めることもできます。

普通のオイルケアだけでも大丈夫です。

そのうえで、身体の感覚についてもう少し向き合ってみたいと思った場合には、その方の希望や悩みに合わせて一緒に考えていきます。

現在は無償で行っています。

「パートナーを傷つける前に、まず自分の身体について知ってみたい。」

そんな気持ちが少しでもあるときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。

あわせて読みたい

コメント