会話は普通にある。
休日には一緒に出かけるし、家族として協力もできている。
夫のことが嫌いなわけでもない。
それなのに、気づけば何か月もセックスをしていない。
そんな状態になると、
「本当に夫婦仲が良いと言えるのかな。」
「愛情があるなら、セックスもするものではないの?」
と悩む女性もいると思います。
反対に、夫婦仲が悪くないからこそ、
「セックスがないくらいで悩むのは贅沢なのかな。」
と、自分の寂しさを小さく扱ってしまうこともあります。
でも、夫婦として仲が良いことと、性的な関係があることは同じではありません。
愛情があることと、性的に求めたくなることも、必ずしも一致するわけではないんです。
この記事では、夫婦仲は良いのにセックスレスになる理由を、愛情・親密さ・性的欲求の違いから整理します。
夫がセックスを求めなくなった理由を男性側から知りたい方は、旦那が求めてこないのはなぜ?セックスレスになる夫の心理と理由もあわせてご覧ください。
夫婦仲の良さと性生活は一つの物差しでは測れません
夫婦仲が良いと聞くと、
- 会話がある
- 一緒にいると落ち着く
- 家事や育児に協力できる
- 困ったときに支え合える
- 相手を信頼している
- 休日を一緒に過ごす
といった関係を思い浮かべると思います。
これらは、夫婦としての親密さや信頼に関係しています。
一方、性的な関係には、
- 相手に性的な魅力を感じる
- 身体に触れたいと思う
- 相手から求められたいと思う
- 性的な刺激や変化を期待する
- セックスを始めるきっかけがある
など、少し異なる要素が関係します。
もちろん、親密さと性的欲求は無関係ではありません。
愛情や信頼があるからこそ触れたいと思うこともあります。
ただし、親密さが深まれば、性的欲求も同じように強くなり続けるとは限りません。
夫婦として大切に思っていることと、性的な相手として気持ちが動くことは、重なる部分もあれば別々に変化する部分もあります。
だから、セックスレスだから愛情がないとも、仲が良いから性生活にも問題がないとも言い切れないんです。
「愛情」と「性欲」は同じ仕組みではありません
長く一緒に暮らしている夫婦には、恋人だった頃とは違う感情が育っていきます。
相手の存在にほっとする。
離れていても関係が簡単には壊れないと思える。
生活や将来を一緒に考えられる。
こうした結びつきは、夫婦関係を続けるうえで大切なものです。
一方、性的欲求は、愛情の量だけで決まるものではありません。
その日の身体状態、性への関心、相手との関係、性生活への期待、これまでの経験など、複数の要素が関係します。
長期的な関係における性的欲求を扱った研究でも、性欲は個人の内側だけでなく、二人の関係や社会的な環境を含む複数の要因から影響を受けると整理されています。
つまり、
「愛しているなら求めるはず。」
「求められないなら愛されていない。」
という一本の線では説明できません。
夫から求められなくなったとしても、家族としての愛情まで失われたとは限りません。
ただし、妻が性的なつながりも大切にしたいと思っているなら、
「愛情はあるのだから、それで十分。」
と気持ちを終わらせる必要もありません。
関係が安定すると「恋人」より「家族」の役割が強くなります
結婚生活では、二人の関係に多くの役割が加わります。
夫と妻。
父親と母親。
家計を支える人。
家事をする人。
子どもの予定を管理する人。
親の介護や家族の問題を相談する人。
毎日の会話も、
「明日の予定は?」
「保育園のお迎えをお願い。」
「今月の支払いはどうする?」
といった生活の連絡が中心になっていきます。
こうした協力ができている夫婦は、家族としての関係は良好かもしれません。
しかし、生活を一緒に運営する関係が強くなるほど、恋人同士だった頃のように相手を意識する時間は減ることがあります。
これは「家族になったら異性として見られなくなる」と決まっているわけではありません。
ただ、二人の時間の大部分が家庭を運営するために使われれば、性的な関係へ切り替わるきっかけは少なくなります。
仲が悪いのではなく、
夫婦の中から「恋人として向き合う時間」だけが抜け落ちている
という状態です。
一緒にいる安心感だけでは性的欲求が起こらないこともあります
長く暮らしている相手には、安心感や信頼が生まれます。
一方で、性的欲求には、いつもと少し違う感覚や、相手を改めて意識する瞬間が関係することもあります。
付き合い始めた頃は、
「今日は会える。」
「相手は自分をどう思っているのだろう。」
「この後どうなるのだろう。」
という予測できない部分がありました。
結婚して生活を共にすると、相手の行動や一日の流れが分かるようになります。
これは関係が安定した証拠でもあります。
ただ、毎回同じ時間、同じ場所、同じ流れで性生活が始まる状態が続けば、性的な関心が動きにくくなる場合があります。
長期的な関係を対象にした研究では、性的な退屈とパートナーに対する欲求の低さが関連する女性のグループも確認されています。
ただし、これは「夫に飽きたから仕方がない」という単純な話ではありません。
相手への愛情が残っていても、性生活だけが長く同じ形を繰り返すことで、性的な期待が起こりにくくなる可能性があるということです。
セックスが「自然に始まるもの」ではなくなっている
恋人だった頃は、会える時間や場所が限られていたため、一緒に過ごすこと自体がきっかけになっていたかもしれません。
しかし、夫婦になると毎日顔を合わせます。
いつでもできると思うことで、かえって今日する理由がなくなります。
さらに、
仕事が落ち着いたら。
子どもが早く寝たら。
疲れていなかったら。
明日が休みだったら。
と条件を重ねていくと、そのすべてが揃う日はほとんどありません。
夫婦仲が悪いわけではなくても、どちらも誘わない。
誘わない期間が長くなるほど、今さらどう始めればよいか分からなくなる。
こうして、はっきり拒否した人がいないままセックスレスになることがあります。
この場合、原因は愛情の消失ではなく、性的な関係へ移るきっかけが生活の中からなくなったことにあります。
夫婦のどちらも同じように困っているとは限りません
セックスの頻度が少なくても、夫婦の二人とも不満を感じていなければ、それ自体を問題と決める必要はありません。
一方が月に一度を望み、もう一方が年に数回で十分だと感じることもあります。
このような性的欲求の差は、長期的な関係で珍しいものではありません。
問題になるのは回数そのものより、二人の希望が違い、その違いによってどちらかが苦しんでいることです。
妻は、
「夫婦仲は良いけれど、私はもっと触れ合いたい。」
と思っている。
夫は、
「仲良く生活できているのだから、特に問題はない。」
と感じている。
この場合、同じ夫婦関係を見ていても、評価が異なります。
妻がセックスレスを深刻な問題だと感じている一方で、夫は問題があること自体に気づいていない可能性があります。
だから、
「夫婦仲が良いか悪いか。」
だけではなく、
「現在の性的な関係に、二人がそれぞれ満足しているか。」
を分けて考える必要があります。
本当につらいのはセックスがないことだけでしょうか
夫婦仲が良いのにセックスレスで悩んでいるときは、自分が何につらさを感じているのか整理してみてください。
例えば、
- 性的な欲求が満たされないこと
- 夫から誘われなくなったこと
- キスや抱擁までなくなったこと
- 女性として見られていないと感じること
- 理由を話してもらえないこと
- この状態が今後も続きそうなこと
- 自分だけが悩んでいること
同じセックスレスでも、つらさの中心は女性によって違います。
セックスそのものがしたいのであれば、性的な欲求について考える必要があります。
夫から求められたいのであれば、回数だけ増えても気持ちは満たされないかもしれません。
抱きしめられたいのであれば、本当に失われているのは性行為ではなく、日常的な触れ合いなのかもしれません。
「セックスレスを解消したい」という大きな言葉のまま考えるより、
私は、二人の間から何がなくなったことを寂しいと感じているのか
と分けた方が、自分の望みが見えやすくなります。
断られることで女性としての自信まで失っている方は、セックスレスで女性として自信を失ったあなたへ|「求められたい」気持ちを考えるも参考にしてください。
「夫婦仲が良いから仕方ない」と我慢する必要はありません
大きな喧嘩もなく、家族としてうまく暮らせている。
だから、セックスについて不満を伝えたら、今の関係まで壊れてしまうかもしれない。
そう考えて、何年も言えない女性もいます。
でも、表面上の関係を保つために一方だけが我慢しているなら、それを二人とも満足している状態とは言えません。
一方で、
「本当に仲が良いならセックスするべき。」
と考える必要もありません。
大切なのは一般的な夫婦像に合わせることではなく、
- 自分は今の関係をどう感じているのか
- 夫は現在の性生活をどう感じているのか
- 性的な関係を今後どうしたいのか
- セックス以外に望んでいる触れ合いはあるのか
を二人の問題として確認することです。
話し合いをするときも、最初から回数を決める必要はありません。
まずは、
「夫婦仲が悪いと思っているわけではない。」
「あなたへの愛情もある。」
「でも、性的な触れ合いがなくなったことを私は寂しく感じている。」
と、愛情と性的な寂しさを分けて伝える方法があります。
具体的な切り出し方については、セックスレスを夫と話し合うには?責めずに気持ちを伝える方法で詳しく解説しています。
セックスレスを解消すれば夫婦仲も良くなるとは限りません
セックスレスを解消するために、回数だけを増やそうとすることがあります。
しかし、どちらかが義務として応じているなら、一時的に回数が増えても満足につながるとは限りません。
むしろ、
「これで文句はないでしょ。」
「応じてもらったのに、なぜか寂しい。」
という新しいすれ違いが生まれることもあります。
必要なのは、セックスの有無だけで夫婦仲を採点することではありません。
性的な関係を望んでいるのか。
どんな触れ合いなら心地よいのか。
以前の性生活に負担や不満はなかったのか。
セックスが再開したら、本当に求めていた気持ちは満たされるのか。
そこまで考える必要があります。
セックスレスの解消は、回数を元に戻すことではなく、二人が望む関係をもう一度確かめることです。
夫婦仲が良いのにセックスレスになることについてよくある疑問
Q1.セックスレスでも夫婦仲が良いと言えますか?
二人とも現在の関係に満足しているなら、セックスの頻度だけで夫婦仲が悪いと判断する必要はありません。
ただし、一方が寂しさや不満を抱えている場合は、「普段は仲が良い」ことと「性的な関係に問題がない」ことを分けて考える必要があります。
Q2.夫から求められないのは、愛情がなくなったからですか?
求められないことだけで、愛情がなくなったとは判断できません。
性欲の変化、疲労、性的な不安、性生活のマンネリ化、夫婦の役割変化など、さまざまな可能性があります。
夫側の理由については、旦那が求めてこないのはなぜ?セックスレスになる夫の心理と理由で詳しく扱っています。
Q3.仲が良すぎると異性として見られなくなるのでしょうか?
仲が良いこと自体が、性的欲求をなくすとは限りません。
ただ、夫婦の会話や時間が生活の管理だけになり、相手を恋人として意識する場面がなくなることはあります。
親密さを減らすのではなく、普段とは違う二人の時間を作るという考え方が必要です。
Q4.セックスがなくても、スキンシップがあれば十分でしょうか?
何を十分と感じるかは夫婦によって違います。
抱擁やキスで満たされる人もいれば、性的な関係も大切にしたい人もいます。
一般的な正解ではなく、自分が何を望んでいるのかを確認することが大切です。
Q5.夫婦仲は良いのにセックスレスでつらい私は、欲張りですか?
欲張りとは限りません。
家族としての信頼と、性的なつながりの両方を望むことに矛盾はありません。
ただし、夫にも異なる感じ方があるため、どちらが正しいかではなく、二人の希望がどこで違っているのかを確認する必要があります。
まとめ|愛情があっても、性的な関係だけが変わることはあります
夫婦仲は良いのにセックスレスになることはあります。
それは必ずしも、愛情がなくなったことや、夫婦関係が壊れていることを意味しません。
夫婦としての親密さ。
家族としての信頼。
相手に向ける性的欲求。
セックスを始めるきっかけ。
現在の性生活への満足。
これらは互いに関係していますが、すべて同じように変化するわけではありません。
一緒にいる時間が長くなり、夫婦や親としての役割が強くなる中で、恋人として向き合う時間だけが少なくなることもあります。
夫婦のどちらも現在の関係に満足しているなら、セックスの回数だけを問題にする必要はありません。
でも、自分が寂しさを感じているなら、
「夫婦仲は良いから、このくらい我慢しなければ。」
と気持ちを消す必要もありません。
まずは、
私は、セックスがないことの何をつらいと感じているのだろう。
と考えてみてください。
性欲が満たされないことなのか。
夫から求められないことなのか。
触れ合いがなくなったことなのか。
女性として見られたい気持ちなのか。
そこが分かると、夫に何を伝えたいのかも少しずつ見えてきます。
愛情があることと、性的な関係について悩むことは矛盾しません。
今の夫婦関係を否定するのではなく、自分にとって大切なつながりをもう一度考えるところから始めてみてもいいと思います。
自分が何を求めているのか分からなくなった方へ
夫婦仲は悪くない。
夫と別れたいわけでもない。
それでも、誰かに触れられたい気持ちや、女性として見られたい気持ちが残っている。
そんな自分に戸惑う女性もいると思います。
僕は浜松で、女性専用のオイルケアを行っています。
これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきました。
夫婦関係を変えることや、セックスレスを解消することを約束するものではありません。
通常のオイルケアを基本にしながら、誰かに身体を大切に扱われる感覚や、自分がどんな触れ合いを望んでいるのかを整理する時間として行っています。
現在は無償で行っています。
自分の気持ちを一人で整理することが難しいと感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
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