「力を抜こう。」
そう思っているのに、気づけば肩や脚、お腹に力が入っている。
セックスが終わったあとに、
「今日もずっと身体が固かったな。」
と気づく女性もいます。
もっとリラックスしたい。
触れられている感覚を受け取りたい。
それなのに、どうして身体は言うことを聞いてくれないんだろう。
そう悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここで知ってほしいのは、身体に力が入ることには、心理面だけではなく身体的な要素も関係するということです。
筋肉の緊張、呼吸、姿勢、痛みへの予測。
そして女性の場合には、骨盤の底にある骨盤底筋の緊張が関係していることもあります。
この記事では、「もっと安心しましょう」という話だけではなく、セックス中に力が入っている身体で何が起きている可能性があるのかを整理していきます。
セックスが気持ちよくない理由全体について知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはもあわせてご覧ください。
セックスで力が入る場所は、肩や脚だけではありません
「緊張している」と聞くと、肩が上がっている状態を想像するかもしれません。
でも、身体の力みは一か所だけに起こるとは限りません。
例えば、
- 肩が上がる
- 手を強く握る
- お腹に力を入れる
- お尻を固くする
- 脚を強く閉じる
- 呼吸を止めるようになる
こうした変化が起きることがあります。
そして女性の場合、もう一つ知っておきたいのが骨盤底筋です。
骨盤底筋は、骨盤の底で膀胱や子宮、直腸などを支えている筋肉の集まりです。
この筋肉は「鍛えればいい筋肉」として紹介されることが多いのですが、実際には締めることだけでなく、必要なときに緩められることも大切です。
骨盤底筋が過剰に緊張している状態では、挿入時の痛みや違和感などと関連する場合があります。
もちろん、
「セックスで力が入る=骨盤底筋が悪い」
という意味ではありません。
自分では肩の力しか意識していなくても、身体の別の場所にも力が入っている可能性がある、ということです。
「また痛いかも」と思うと、無意識に身体を固めることがあります
身体に力が入る理由の一つとして考えられるのが、痛みへの予測です。
以前のセックスで痛かった。
挿入するときに毎回違和感がある。
すると次の機会には、まだ何も起きていない段階から、
「また痛いかもしれない。」
と思うことがあります。
痛みについては、実際の刺激だけではなく、痛みへの予測や恐れと筋緊張・回避が関係するという考え方があります。
例えば、痛いと分かっている場所を触られそうになったとき、反射的に身体を引いたり固くしたりすることがあります。
性的な場面でも似たように、痛みを警戒することで身体へ力が入りやすくなる場合があります。
そして身体が固くなった状態で痛みを感じると、
「やっぱり痛かった。」
という経験になり、次回さらに警戒する。
このように、痛みへの予測と身体の緊張が影響し合う場合があります。
ただし、痛みをすべて「緊張のせい」と考えてはいけません。
挿入時の痛みが続く、以前はなかった痛みが出た、強い乾燥や出血などがある場合には、婦人科など医療機関へ相談することも大切です。
過去の経験そのものが気になっている方は、セックスで感じにくいのは過去の経験が影響する?も参考にしてください。
呼吸と身体の力みは、一緒に変化していることがあります
僕が施術をしている中でも、身体へ力が入っているときに、呼吸まで小さくなっている女性に気づくことがあります。
ご本人は、呼吸を止めようとしているわけではありません。
後から、
「私、息を止めていましたか?」
と驚かれることもあります。
緊張しているときには、呼吸の速さや深さが変化することがあります。
また、呼吸と体幹、骨盤底筋は完全に別々に動いているわけではなく、呼吸に伴って協調して動いています。
だからといって、
「深呼吸すれば骨盤底筋が緩んで、感じやすくなる」
と単純には言えません。
それよりも、呼吸は自分が今どのくらい力んでいるかに気づく手がかりとして使えます。
「息を止めていないかな。」
「吐くときもお腹を固めていないかな。」
「肩がずっと上がっていないかな。」
そんなふうに確認してみる。
無理に大きく呼吸する必要はありません。
まず「今、呼吸はどうなっている?」と気づくことからでも十分です。
「力を抜かなきゃ」と頑張るより、どこに力があるかを知る
セックスでリラックスできない女性ほど、
「力を抜かなきゃ。」
と頑張っていることがあります。
でも、「全身の力を抜いて」と言われても、実際には難しいものです。
そもそも自分がどこへ力を入れているのか分かっていないこともあります。
だから、いきなりリラックスを目標にするのではなく、
「今、どこに力が入っている?」
と身体を確認するところから始めてみてもいいと思います。
肩。
お腹。
お尻。
太もも。
手。
顎。
そして呼吸。
「ここに力が入っていたんだ。」と気づくだけでも、自分の身体について分かることが一つ増えます。
さらに、
「いつから力が入った?」
「どんな場面では少し抜けた?」
まで見ていくと、自分の緊張が起こりやすい条件も少しずつ見えてきます。
これは、無理やり身体を緩めるためではありません。
自分の身体がどう変化しているのかを知るためです。
安心できる条件そのものを整理したい場合には、セックスで安心できない理由|相手は優しいのに感じにくい女性へもあわせて読んでみてください。
力が入ること自体が悪いわけではありません
ここは意外と大切です。
セックスで力が入っていることに気づくと、
「これが感じない原因なんだ。」
「全部緩めなきゃ。」
と思ってしまうかもしれません。
でも、筋肉は身体を動かすためにも必要です。
性的な反応の中でも、筋収縮が起こる場面があります。
つまり、力が入ること自体を悪者にする必要はありません。
見るべきなのは、
ずっと力が抜けない。
痛みを我慢しながら固まっている。
自分では緩めたいのに緩められない。
力が入っていることに自分でも気づいていない。
そうした状態です。
「緊張ゼロの身体」を目指すのではなく、
必要なときには力が入り、必要のないときには緩められる身体
という視点で考える方が自然です。
身体の力みは、実際に触れられて初めて気づくこともあります
自分の身体なのだから、自分が一番よく分かっている。
そう思うかもしれません。
でも、普段から続いている力みは、自分にとって「普通」になっていて気づきにくいことがあります。
僕がオイルケアをしている中でも、
「肩がこんなに固かったんですね。」
「お腹にも力が入っていたんだ。」
「触れられて初めて分かりました。」
と話される女性がいます。
だから、身体を知るときには、頭で原因を考えるだけではなく、実際の感覚を確かめることも一つの方法です。
触れられたときに、
「ここは力が入る。」
「ここは少し緩む。」
「ここは触れられても何も変わらない。」
そんな違いを知っていきます。
その情報が増えることで、
「私はリラックスできない女性なんだ。」
という漠然とした悩みから、
「私はこの場面になると脚とお腹へ力が入りやすい。」
という、もう少し具体的な身体の理解へ変わっていくことがあります。
セックスでリラックスできない女性のよくある質問
Q1.セックス中に身体へ力が入るのはおかしいですか?
力が入ること自体で、おかしいとは言えません。
大切なのは、痛みがある、ずっと強く力んでいる、緩めたいのに緩められないなど、困りごとがあるかどうかです。
Q2.骨盤底筋が固いと感じにくくなるのでしょうか?
骨盤底筋の過剰な緊張は、痛みや挿入のしづらさなどと関係する場合があります。
ただし、「感じにくい=骨盤底筋が固い」と自己判断することはできません。
Q3.深呼吸すればリラックスできますか?
呼吸は自分の緊張状態に気づく手がかりになります。
ただ、深呼吸をすれば必ず身体が緩んだり、性的な感覚が高まったりするわけではありません。
Q4.力を抜こうとすると、逆に力が入ってしまいます
その場合は、いきなり「全部抜く」ことを目標にしなくても大丈夫です。
まず「今どこに力が入っているか」を確認するところから始めてみてもいいと思います。
Q5.挿入するときだけ身体が固くなります
痛みへの予測や過去の経験などが関係する場合もあります。
ただし、繰り返す痛みや挿入の困難がある場合には、婦人科などで相談することも大切です。
Q6.リラックスできれば必ず気持ちよくなれますか?
必ずとは言えません。
女性の感じ方には刺激、身体状態、疲労、心理状態、薬など複数の要因が関係します。
リラックスは「感じるための必須条件」と決めつけるのではなく、自分の身体を知る一つの視点として考えてみてください。
まとめ|「力を抜く」より「力が入っている場所を知る」
セックスでリラックスできないと、
「もっと力を抜かなきゃ。」
と頑張りたくなるかもしれません。
でも、身体の力みは肩だけではありません。
お腹、脚、お尻、顎。
そして骨盤底筋など、自分では気づきにくい場所にも緊張が起こることがあります。
だから、最初から「リラックスできる身体」を目指さなくてもいいと思います。
まず、
「私はどこに力が入っている?」
と気づいてみる。
そして、
「いつ力が入る?」
「どんなときなら少し緩む?」
と自分の身体を知っていく。
「リラックスできない」という漠然とした悩みを、自分の身体についての具体的な情報へ変えていくことが、この記事で一番お伝えしたいことです。
自分では身体の力みに気づきにくい方へ
「自分では力を抜いているつもりなのに、いつも身体が固い。」
「どこに力が入っているのか分からない。」
そんな女性のために、僕は浜松で女性専用のオイルケアを行っています。
これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきました。
僕のケアは、最初から性感マッサージを目的としたものではありません。
通常のオイルケアを基本にしています。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
オイルケアの中で、
「ここに触れられると力が入る。」
「ここは少し緩む。」
「呼吸が止まりやすい。」
「この状態だと身体を預けやすい。」
といった、自分だけでは気づきにくかった身体の違いを一緒に整理していきます。
僕が身体を無理に緩めるのではありません。
そして「ここが原因です」と決めつけることもしません。
自分自身が、自分の身体について分かることを増やしていく。
そのための時間として向き合っています。
現在は無償で行っています。
一人では身体の状態が分かりにくいと感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
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