「もっと感じられるようになりたい。」
「女性の感度を高めるには、何をすればいいんだろう?」
セックスで感じにくいことに悩んでいると、刺激の強さや方法ばかりを変えたくなるかもしれません。
でも、女性の性的な感覚は刺激だけで決まるものではありません。
疲れや緊張、そのときの気持ち、そして自分の注意がどこへ向いているかなど、いくつもの要素が関係します。
だから「感度を上げる」というより、まずは自分の身体から届いている感覚を受け取りやすい状態をつくると考えた方が分かりやすいかもしれません。
この記事では、特別なテクニックではなく、普段の生活から取り入れられる5つの習慣を紹介します。
そもそも感じにくくなる原因を知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはからご覧ください。
「感度を高める」とは刺激を強くすることではありません
まず知っておいてほしいのは、感度には単純な「高い・低い」だけでは説明できない部分があることです。
身体に刺激が届いていても、それにどれくらい気づいているのか。
その感覚を心地いいと受け取っているのか。
性的な気持ちにつながっているのか。
これらはすべて同じものではありません。
そのため、「もっと強い刺激にすれば感度が上がる」とは限りません。
女性の身体感覚について研究されている考え方の一つに、body awareness(身体感覚への気づき)があります。
これは難しいものではなく、呼吸、身体の温かさ、筋肉の緊張など、「今、自分の身体で何が起きているのか」に気づくことです。
女性の性的反応を扱った研究でも、身体への気づきは一つの重要な要素として検討されています。
ただし、身体へ意識を向ければ必ず感度が上がる、という意味ではありません。
感じる力を無理に作るというより、すでに身体から届いている情報を見落としにくくする。
この記事では、そんな方向から考えていきます。
感度を高めたい女性が取り入れたい5つの習慣
1.1日1回、自分の身体の状態を確認する
最初から性的な感覚を探す必要はありません。
例えば、お風呂に入ったときや布団に入ったときに、30秒ほど身体へ意識を向けてみます。
「肩に力が入っている」
「今日は脚が重い」
「お腹が温かい」
「呼吸が浅い気がする」
それくらいで十分です。
ここで大切なのは、良い・悪いを判断しないこと。
身体を変えようとするのではなく、今の状態を知る習慣です。
「自分の身体が今どうなっているか」を普段ほとんど意識していなかった、という女性もいます。
まずは性的な快感より手前にある、日常の身体感覚から始めてみてください。
2.「ちゃんと感じているか」を採点しない
セックスになると、急に自分を採点してしまうことがあります。
「ちゃんと感じているかな」
「反応が少ないと思われていないかな」
「相手を満足させられているかな」
こうして自分を外側から観察し、評価するような状態は、性科学ではspectatoring(スペクテータリング)という考え方で説明されることがあります。
簡単にいうと、セックスをしている自分自身が、同時に「観客」になっているような状態です。
意識が評価や結果へ向き続けると、身体で起きている感覚へ注意を向けにくくなる場合があります。
そんなときは、
「感じている・感じていない」
ではなく、
「温かい」
「少し心地いい」
「これはあまり好きではない」
くらいで考えてみてください。
自分の反応を採点することと、自分の感覚を知ることは違います。
考えが止まらず集中しにくい方は、セックスで集中できない理由|気持ちよくない女性へで詳しく整理しています。
3.「気持ちいい」以外の感覚も拾ってみる
感度を高めたいと考えると、どうしても「気持ちいいかどうか」だけを探してしまいます。
でも、身体から届く情報はそれだけではありません。
温かい。
柔らかい。
落ち着く。
少しくすぐったい。
なんとなく好き。
もう少し続いてほしい。
こうしたものも、自分の身体を知るための情報です。
いきなり大きな快感を探すのではなく、「自分にはどんな感覚があるのか」を少し細かく見てみる。
この考え方は、性科学・セックスセラピーで用いられてきたsensate focus(センセートフォーカス)とも一部重なります。
結果を達成することだけを目的にせず、感覚そのものへ注意を向ける考え方です。
ただし、自分で行う場合は「感じるための訓練」にしないことも大切です。
「今日は何も分からない」なら、それも今の身体について分かったことの一つです。
4.疲れている日は「感度の問題」と決めつけない
昨日は感じたのに、今日はあまり分からない。
そんな日があると、「また感度が落ちた」と不安になるかもしれません。
でも、性的な反応は毎回同じではありません。
睡眠不足、疲労、ストレス、緊張、その日の気分などが関係することがあります。
ホルモンの変化や一部の薬、身体の状態が影響する場合もあります。
だから、感じにくかった一日だけを見て「私は感度が低い」と判断しなくて大丈夫です。
むしろ、
「今日はかなり疲れていた」
「仕事のことをずっと考えていた」
「身体に力が入っていた」
という背景まで一緒に見てみる。
それだけでも、「感度」という一つの言葉では見えなかった違いが分かることがあります。
5.「感じること」を目標にしすぎない
これは意外と大切です。
「今日は絶対に感じたい」
「もっと感度を上げなければ」
と思うほど、セックスが身体を感じる時間ではなく、結果を確認する時間になってしまうことがあります。
すると終わったあとも、
「今日は何点だったかな」
「前より感じたかな」
と評価することになります。
感度を高める習慣は、毎回成果を出すためのトレーニングではありません。
今日は温かさが分かった。
今日は少し力が抜けた。
今日は何も分からなかった。
どれも、自分の身体を知るための情報です。
「感じられたか」より、「今日は自分の身体がどんな状態だったか」。
この見方の方が、結果だけを追い続けずに身体と向き合いやすくなります。
続けても変わらないときは「努力不足」と考えなくて大丈夫です
ここまで読むと、「毎日身体に意識を向ければ、いつか必ず感じられるようになるの?」と思うかもしれません。
そこは断定できません。
身体感覚への気づきを扱った研究や、マインドフルネス、sensate focusなどを含む研究では、女性の性的な悩みに役立つ可能性が報告されています。
一方で、女性の感じにくさは注意の向け方だけで決まるものではありません。
クリトリスなど外側と膣内では感覚の特徴も異なります。
緊張、関係性、痛み、強い乾燥、ホルモン、薬など、別の要因が関係していることもあります。
特に、以前はあった感覚が急に低下した、しびれや痛みがある、強い乾燥が続く、薬を飲み始めてから明らかに変化した場合などは、婦人科など医療機関へ相談することも選択肢です。
「習慣を続けても変わらない=自分の努力が足りない」ではありません。
感じにくさには、いくつもの背景があります。
感度を高める習慣についてよくある質問
Q1.女性の感度は本当に上げられますか?
「これをすれば必ず感度が上がる」という方法はありません。
ただ、自分の身体へ注意を向けることや、評価ではなく感覚そのものに気づくことが、性的な感覚を捉える助けになる女性はいます。
Q2.毎日何分くらいやればいいですか?
長時間行う必要はありません。
お風呂や寝る前などに、短い時間だけ身体の状態を確認するところからでも構いません。
時間より「毎回結果を求めないこと」の方を大切にしてください。
Q3.クリトリスの感度を高めることにもつながりますか?
身体への注意と、クリトリスそのものの感覚は分けて考える必要があります。
外側の感覚がよく分からない場合は、外イキとは?クリトリスで感じる感覚がよく分からない女性へで詳しく解説しています。
Q4.一人で身体の感覚を確認するのでも意味がありますか?
自分の身体の状態を知ることは、一人でもできます。
性的な刺激を行う必要はなく、呼吸や温かさ、緊張などの日常的な身体感覚から始めても構いません。
Q5.身体に意識を向けると、逆に考えすぎてしまいます
その場合は無理に集中し続けなくても大丈夫です。
身体への注意が「ちゃんと感じなければ」という新しい課題になってしまうと、本来の目的から離れてしまいます。
Q6.身体に力が入ってしまう場合はどうすればいいですか?
感じにくさより先に、緊張について整理した方が分かりやすい場合があります。
セックスで身体に力が入る理由|感じにくくなる身体の仕組みで詳しく解説しています。
まとめ|感度を高めるより「感覚を受け取りやすくする」
セックスでもっと感じられるようになりたい。
そう思ったとき、刺激の強さやテクニックを探したくなるかもしれません。
でも、今回お伝えしたかったのは、感度には「どこへ注意を向けているか」という視点もあるということです。
普段から身体の状態を確認する。
自分を採点しない。
「気持ちいい」以外の感覚にも気づく。
疲れている日まで感度の問題にしない。
そして、感じることを毎回の目標にしすぎない。
これは「必ず感じられるようになる5つの方法」ではありません。
むしろ、感じるために頑張り続けていた女性が、自分の身体から届いているものを知るための5つの習慣です。
感じにくさについてもう少し広く整理したい方は、女性の感覚ケアもご覧ください。
一人では身体の感覚を整理しにくい方へ
「自分では何を感じているのか分からない。」
「身体へ意識を向けると言われても、どうしたらいいか分からない。」
そんな女性もいます。
僕は浜松で、女性の身体や感覚についてお話を伺いながら、オイルケアを基本とした時間をつくっています。
何かができるようになることを目標にする必要はありません。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
一人では整理しにくいと感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
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