「イったことある?」
そんな話題になるたびに、どう答えればいいのか分からなくなる。
「そもそも、イくってどんな感じ?」
「気持ちいいことはあるけれど、オーガズムなのか分からない。」
「一人ではイけるのに、セックスでは一度もイけない。」
そんな悩みを持つ女性もいます。
SNSなどを見ると、「毎回イける」「何度もオーガズムを感じる」という話が目に入り、自分だけできていないように感じることもあるかもしれません。
でも、「イけない」という言葉の中には、実はいくつか違う状態があります。
一度もオーガズムを経験したことがないのか。
一人では経験できるけれど、パートナーとのセックスでは難しいのか。
以前は経験できていたのに、最近難しくなったのか。
ここを分けるだけでも、考えられることは変わってきます。
この記事では、オーガズムとは何なのか、そして「イけない」と感じる女性にどんなことが考えられるのかを整理していきます。
セックスが気持ちよくない理由全体について知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはもあわせてご覧ください。
オーガズムは「気持ちいい」の合格点ではありません
最初に知ってほしいのは、心地よさを感じることと、オーガズムに達することは同じではないということです。
触れられて心地いい。
もっと続いてほしいと思う。
性的な興奮を感じる。
身体の感覚が高まっていく。
こうした感覚があっても、必ずオーガズムに達するとは限りません。
反対に、「オーガズムって、ものすごく分かりやすい特別な感覚なんでしょ?」と思っているため、自分が経験した反応をオーガズムなのか判断できない女性もいます。
オーガズムは、性的な興奮の中で起こり得る、主観的な強い快感や身体的な反応を伴う現象です。
ただ、その強さや感じ方、身体に現れる反応には個人差があります。
毎回まったく同じとも限りません。
だから、
「はっきり分からなかったから私はイけない。」
とすぐに決めなくてもいいと思います。
そして何より、オーガズムは女性の身体の正常・異常を判定するテストではありません。
「イけない」は、まず3つに分けて考えてみます
オーガズムの悩みを整理するとき、僕なら最初に「どんなときに難しいのか」を見ます。
① 今まで一度もオーガズムだと思える経験がない
② 一人では経験できるけれど、パートナーとのセックスでは難しい
③ 以前は経験できていたのに、最近できなくなった
この3つは、同じ「イけない」でも少し意味が違います。
例えば、一人ではオーガズムを経験できるのであれば、「自分の身体にはオーガズムを経験する能力がない」と単純に考える必要はありません。
パートナーとの場面では、刺激の場所や強さ、ペース、自分の好みを伝えられているか、注意がどこへ向いているかなど、別の条件が関係している可能性があります。
一方、以前は経験できていたのに急に難しくなった場合には、身体状態や心理状態だけでなく、服用している薬なども含めて考える必要があります。
つまり、
「どうして私はイけないの?」の前に、「私はどんな状況では、どこまで感じている?」と分けてみる。
それが自分の状態を知る手がかりになります。
オーガズムに達しない理由は一つではありません
女性がオーガズムに達しにくい背景には、さまざまな要素があります。
例えば、
- 自分に合う刺激がまだ分からない
- クリトリスなど、自分が感じやすい場所への刺激が十分ではない
- 性的な興奮が十分に高まっていない
- 「イかなきゃ」というプレッシャーが強い
- 相手の反応や自分の見え方が気になっている
- 痛みや不快感がある
- 疲労やストレスなど、その日の状態が影響している
- 薬や身体的な問題が関係している
などです。
どれか一つが「原因」とは限りません。
いくつかが重なっていることもあります。
ここで特に知っておいてほしいのが、女性のオーガズムではクリトリスが重要な役割を持っていることです。
「セックスなら膣内への刺激だけでイけるのが普通」と思っている女性もいますが、そう考える必要はありません。
クリトリスは外から見えている部分だけではなく、身体の内側にも広がる構造を持っています。
そのため、「膣だけでイけないから私はおかしい」と考える必要はありません。
外イキ・中イキを「できる女性のランク」にしない
ご相談でも、
「クリトリスでは感じるんですけど、中イキできません。」
「外イキしかできないんです。」
と話されることがあります。
その言葉の奥に、
「中イキできる女性の方がすごい。」
「外イキしかできない私はまだ足りない。」
という気持ちが隠れていることもあります。
でも、外イキと中イキを女性の身体の優劣として考える必要はありません。
外側の刺激と膣内など中の刺激では、感じ方が違うことがあります。
そして、どんな刺激を心地よいと感じるかにも個人差があります。
「どちらでイけるか」よりも、
「私はどこで、どんな感覚を受け取りやすいのか」
を知る方が、自分の身体を理解するうえでは大切です。
外イキと中イキについて詳しく知りたい方は、中イキと外イキの違いとは?どちらが正しいというものではありませんも参考にしてください。
「イかなきゃ」とオーガズムを確認し続けると、身体から注意が離れることがあります
一度オーガズムに悩み始めると、セックスのたびに確認したくなります。
「今日はイけるかな。」
「今、近づいている?」
「まだ?」
「今回もダメ?」
気づけば、身体で起きている感覚よりも、オーガズムまであと何%なのかを確認しているような状態になってしまう。
そんな女性もいます。
性的な場面では、注意がどこへ向いているかや、自己評価・パフォーマンスへの不安などが性的な経験と関係することがあります。
だからといって、「考えたからイけない」と単純には言えません。
ただ、オーガズムを毎回の合格点にすると、
「今の刺激はどう感じる?」
より、
「これでイける?」
を確認する時間になりやすくなります。
だから僕は、オーガズムを諦めるのではなく、オーガズムだけを追いかけないという考え方も大切だと思っています。
温かい。
心地いい。
少し高まってきた。
これはあまり好きではない。
よく分からない。
その途中にある感覚も、自分の身体を知るための大切な情報です。
セックス中に頭の中が忙しくなってしまう方は、セックスで集中できない理由|考えすぎて気持ちよくなれない女性へもあわせて読んでみてください。
「イけない」より先に、自分がどこまで感じているのかを見る
「オーガズムを感じられません。」
そう悩んでいる女性に、僕が大切にしてほしいと思うのは、0か100かで身体を見ないことです。
例えば、
触れられていることは分かる。
でも、心地いいかは分からない。
心地よさはある。
でも、高まっていく感じは分からない。
高まっていく感覚はある。
でも、途中で途切れる。
クリトリスへの外側の刺激では分かる。
膣内など中の刺激ではよく分からない。
こうして分けてみると、全部同じ「イけない」ではありません。
オーガズムに達したかどうかだけを見ると、その手前にある自分の感覚が見えなくなってしまいます。
だから、最初の目標を、
「イける身体になること」
ではなく、
「自分がどこまで、どんなふうに感じているのかを知ること」
に置いてみる。
その方が、自分に必要なことも具体的に見えてきます。
以前はイけたのに急に変わった場合は、身体側も確認してください
ここは大切なので、少し別にお伝えします。
今までオーガズムを経験できていたのに、最近になって急に難しくなった。
そんな場合には、
「最近緊張しているから。」
「安心できていないから。」
と心理的な問題だけで決めつけないでください。
女性の性的反応には、身体的な病気、ホルモンの変化、心理状態、薬などが関係する場合があります。
特に、
- 以前と比べて明らかに感覚が変わった
- 性器周辺の感覚低下が続いている
- 痛みや強い乾燥がある
- 薬を飲み始めてから変化した
- 性的な変化で強く困っている
といった場合には、婦人科など医療機関へ相談することも選択肢です。
オーガズムを感じない女性のよくある質問
Q1.一度もイったことがありません。おかしいですか?
一度も経験がないというだけで、身体がおかしいとは判断できません。
ただ、ご本人が悩んでいる場合には、どんな刺激をどう感じているのか、薬や身体状態なども含めて整理することができます。
Q2.一人ではイけるのに、彼とのセックスではイけません
珍しいこととは言い切れません。
一人のときとパートナーとのセックスでは、刺激の種類、ペース、注意の向き、緊張など条件が異なります。
「身体に能力がない」と考えるより、何が違うのかを見ることが大切です。
Q3.クリトリスではイけるけれど、中イキできません
それだけで問題があるとは言えません。
外側と中の刺激では感じ方が違いますし、中イキができることを女性の身体の上位段階として考える必要もありません。
Q4.気持ちいいけれど、イったのか分かりません
オーガズムの感じ方には個人差があります。
「誰かが話していた感覚と同じか」だけで判断する必要はありません。
まず自分の中で、どのように感覚が高まり、どんな身体反応があったのかを見てみてください。
Q5.イこうと頑張らない方がいいのでしょうか?
オーガズムを望むこと自体は悪いことではありません。
ただ、「イけたかどうか」だけを確認し続けることで苦しくなっているなら、途中にある心地よさにも注意を向けてみる方法があります。
Q6.オーガズムを感じない場合、病院へ行った方がいいですか?
必ず受診が必要というわけではありません。
ただし、以前は経験できていたのに急に変化した、痛みや感覚低下がある、薬を始めてから変わったなどの場合には、医療機関へ相談することも考えてください。
まとめ|「イけない」を一つの悩みにしない
オーガズムを感じないと、
「私はイけない女性なんだ。」
と、自分の身体全体を評価してしまうことがあります。
でも、一度立ち止まって分けてみてください。
一度も経験したことがないのか。
一人なら経験できるのか。
パートナーとのセックスだけ難しいのか。
以前は経験できていたのか。
外側の刺激ではどんな感覚があるのか。
膣内など中の刺激ではどうなのか。
心地よさはあるけれど、オーガズムまで高まらないのか。
そこまで分けると、「イけない」という一言では見えなかった自分の身体が少し見えてきます。
オーガズムに達したかどうかだけでなく、その手前で自分が何を感じているのかを知る。
それがこの記事で一番お伝えしたいことです。
「イける方法」より、自分の感覚を知ってみたい方へ
「どうしたらイけますか?」
というご相談をいただくことがあります。
でも僕は、最初からオーガズムだけを目標にはしていません。
僕は浜松で、女性専用のオイルケアを行っています。
これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきました。
最初から性感マッサージを目的とした施術ではなく、通常のオイルケアを基本にしています。
普通のオイルケアだけでも大丈夫です。
その中で、
「ここは触れられていることが分かる。」
「これは心地いい。」
「ここはまだよく分からない。」
「この状態になると力が入る。」
と、自分の身体に起きていることを少しずつ確認していきます。
僕が「イかせる」ことを約束するものではありません。
「こうすれば必ずイける」という方法を教えるものでもありません。
まず、自分の身体が何を感じているのかを知る。
そのうえで、ご本人がもう少し感覚について向き合ってみたいと思った場合には、希望する範囲で一緒に考えていきます。
現在は無償で行っています。
「イけない」という答えだけではなく、自分の身体をもう少し知ってみたい。
そう感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。
コメント