セックスレスを夫と話し合うには?責めずに気持ちを伝える方法

「セックスレスを夫と話し合うには?」というタイトルと、リビングで向き合って話そうとする女性と、陰で描かれた男性パートナーの水彩イラスト セックスレス

「夫とセックスレスについて話したい。」

「でも、どう切り出せばいいのか分からない。」

勇気を出して話しても、

「疲れているだけ。」

「またその話?」

と避けられたり、気まずい空気になったりするのが怖い。

そんな女性もいると思います。

セックスレスの話し合いが難しいのは、単に性について話しにくいからだけではありません。

セックスには、性欲だけでなく、

「愛されているのか。」

「女性として見られているのか。」

「夫婦として必要とされているのか。」

という気持ちまで重なりやすいからです。

そのため、妻は寂しさを伝えたつもりでも、夫には「責められている」「セックスを要求されている」と聞こえることがあります。

この記事では、セックスレスについて夫と話し合うときに、何を目的にし、どのように気持ちを伝えればよいのかを整理します。

夫がセックスを求めなくなった理由から知りたい方は、旦那が求めてこないのはなぜ?妻を誘わなくなった夫の心理と理由もあわせてご覧ください。

セックスレスの話し合いは「セックスを再開させる交渉」ではありません

セックスレスを解消したいと思うと、

「月に何回ならできる?」

「いつならできる?」

「どうすればまたしてくれる?」

という話になりやすいと思います。

しかし、最初から回数や予定を決めようとすると、夫は「応じなければならない話」と受け取ることがあります。

すると、本当の理由を話すよりも、

「疲れている。」

「仕事が忙しい。」

「今はそういう気分じゃない。」

と、その場を終わらせる答えを選びやすくなります。

一方、妻も「また逃げられた」と感じ、さらに理由を聞こうとします。

こうして、一方が答えを求め、もう一方が話を避ける状態が続くことがあります。

心理学では、一方が問題について追及し、もう一方が沈黙や回避によって距離を取る関係を**要求・撤退パターン(demand-withdraw pattern)**と呼びます。

研究でも、このパターンが強い夫婦ほど、関係上の苦痛が大きい傾向が報告されています。

だから、最初の話し合いの目的は、

「いつセックスするかを決めること」ではなく、「二人の間で何が起きているのかを知ること」

に置いた方がよいと思います。

話す前に「自分が本当に望んでいること」を分けてみる

セックスレスがつらいとき、自分では「セックスがしたい」と思っていても、その中にはいくつかの気持ちが混ざっていることがあります。

例えば、

  • 性的な欲求を満たしたい
  • 夫から誘われたい
  • 女性として求められたい
  • 抱きしめたりキスしたりしてほしい
  • 愛情が残っているのか確認したい
  • 求めなくなった理由を知りたい
  • この状態がいつまで続くのか知りたい

これらは似ていますが、同じではありません。

本当に欲しいものが「夫から求められている実感」なら、回数だけ決めても満たされない可能性があります。

抱きしめられたいのに、話し合いが「セックスする・しない」の二択になれば、本来伝えたかったことから離れてしまいます。

まずは、

「私は何が一番つらいのだろう。」

「夫に何を分かってほしいのだろう。」

と、自分の中で一つに絞ってみてください。

話し合いの目的が明確になると、相手を追い詰める質問も減らしやすくなります。

ベッドの中や断られた直後には話さない

話す内容だけでなく、話すタイミングも大切です。

避けた方がよいのは、

  • セックスを断られた直後
  • 寝る直前のベッドの中
  • どちらかが疲れているとき
  • お酒を飲んでいるとき
  • 子どもが近くにいるとき
  • すぐに出かけなければならないとき

などです。

断られた直後は、妻側も悲しさや怒りが強くなっています。

夫側も「また責められるのでは」と身構えやすくなります。

その状態で話すと、

「私のことをもう女として見ていないんでしょ。」

「そんなことは言っていない。」

「だったら、どうしてしてくれないの?」

というように、理由を知る話ではなく、正しさを争う話になりやすくなります。

おすすめなのは、性生活が始まりそうな場面から離れた時間です。

例えば、休日の日中や、二人で落ち着いて話せるときに、

「今すぐ答えを出してほしい話ではないんだけど、少し聞いてほしいことがある。」

と切り出します。

最初に「今すぐ結論を求めていない」と伝えることで、話し合いの入口を作りやすくなります。

「どうしてしてくれないの?」から始めない

「どうしてしてくれないの?」

妻としては、理由を知りたくて聞いているだけかもしれません。

しかし、夫には、

「あなたが悪い。」

「夫としてやるべきことをしていない。」

と責められているように聞こえる場合があります。

また、

「私に魅力がないから?」

「ほかに好きな人がいるの?」

「もう女として見ていないんでしょ?」

と理由を先回りすると、夫はその疑いを否定することに意識が向きます。

本当に何が起きているのかを話す余地がなくなってしまいます。

伝えるときは、相手の心理を決めつけず、

  1. 起きている事実
  2. 自分が感じていること
  3. 知りたいこと

の順にすると整理しやすくなります。

例えば、

「最近、二人で触れ合うことが少なくなったよね。」

「私は少し寂しく感じている。」

「すぐに何かを変えてほしいわけではないけれど、あなたが今どう感じているのかを知りたい。」

という伝え方です。

ここで大切なのは、

「あなたはどうしてくれないのか」ではなく、「私は今こう感じている」と伝えることです。

これは、すべて妻側が言葉を選んで我慢すべきという意味ではありません。

話し合いを始める目的が「相手を言い負かすこと」ではなく「本音を知ること」なら、その目的に届きやすい伝え方を選ぶということです。

怒りの奥にある気持ちを伝える

セックスレスについて何度も悩んでいると、

「いつまで待てばいいの?」

「私ばかり我慢している。」

「夫婦なのにおかしい。」

という怒りが出てくることがあります。

その怒り自体が間違っているわけではありません。

ただ、怒りだけを相手にぶつけると、その奥にある気持ちが伝わりにくくなります。

本当は、

「拒否されるのが怖い。」

「必要とされていない気がして悲しい。」

「このまま何年も続くのではないかと不安。」

「私の気持ちを軽く扱われることがつらい。」

と思っているのかもしれません。

怒りは表面に出やすい感情ですが、その下に悲しさや寂しさが隠れていることがあります。

「どうしてしてくれないの?」

ではなく、

「セックスがないことだけではなく、このことを一人で悩み続けているのがつらい。」

と伝える。

その方が、何に傷ついているのかが相手に伝わりやすくなります。

セックスを断られることで受けた傷について整理したい方は、セックスを断られるのがつらい女性へ|拒否されるたび傷つく心理も参考にしてください。

夫がすぐに答えられなくても「話す気がない」とは限りません

妻から理由を聞かれても、夫自身が答えを分かっていないことがあります。

男性だから自分の性欲や性的な気持ちを理解しているとは限りません。

仕事で疲れているのか。

性欲そのものが減っているのか。

勃起や射精への不安があるのか。

妻を家族として見る気持ちが強くなったのか。

これまでのセックスに負担を感じていたのか。

本人の中でも、うまく言葉になっていないことがあります。

また、

「正直に言ったら妻を傷つけるかもしれない。」

「理由を話したら、すぐ解決を求められるかもしれない。」

と考え、黙ってしまう場合もあります。

その場ですぐ答えが出ないときは、

「今日答えなくてもいいから、少し考えてもらえる?」

と時間を置く方法があります。

ただし、そのまま何か月も曖昧にするのではなく、

「来週、もう一度少し話したい。」

と、話を戻す時期は決めておいた方がよいでしょう。

夫の答えをすぐに否定しない

夫から、

「疲れている。」

「性欲があまりない。」

「自分でも分からない。」

と言われると、

「でも休日は元気じゃない。」

「自慰はしているよね。」

「昔はしていたじゃない。」

と言いたくなることがあります。

矛盾しているように感じるからです。

しかし、最初の答えをすぐ否定すると、夫は「何を答えても納得してもらえない」と感じ、その先を話さなくなることがあります。

まずは、

「そう感じているんだね。」

「もう少し詳しく聞いてもいい?」

と、その言葉が何を意味しているのか確認します。

例えば「疲れている」には、

  • 本当に身体が疲れている
  • 性的なことに気持ちを向ける余裕がない
  • セックスを始めること自体が負担
  • 勃起や射精への不安を隠している
  • ほかの理由をまだ言えない

など、違う中身が含まれる可能性があります。

夫の最初の一言を最終回答と決めず、同時に嘘だとも決めない。

少しずつ中身を確認していくことが必要です。

性について話せることと、セックスに応じることは別です

性について話した結果、夫がセックスに応じなければ、話し合った意味がないように感じるかもしれません。

しかし、

性について話すことと、セックスに同意することは別です。

妻がセックスを望む気持ちにも、夫が今はしたくない気持ちにも、それぞれの意思があります。

夫婦であっても、一方が応じることを当然にはできません。

一方で、「したくないなら、その理由も今後のことも何も話さなくていい」という意味でもありません。

セックスを強制することはできませんが、片方だけが悩みを抱え続けている状態について、夫婦として向き合うよう求めることはできます。

「セックスをしてほしい」と要求するのではなく、

「この問題を私一人の悩みにしないで、一緒に考えてほしい。」

と伝えることが大切です。

最初から「完全な解消」を目標にしない

長くセックスがなかった夫婦が、一度の話し合いだけで以前の状態に戻るとは限りません。

最初から、

「今月から月2回する。」

「次の休みに必ずする。」

と決めると、セックスが夫婦の義務や試験のようになることがあります。

その日が近づくほど気が重くなり、どちらかが避ける。

できなかったことで、さらに傷つく。

そんな状態になれば、話し合いが新しい負担になります。

最初の一歩は、もっと小さくても構いません。

例えば、

  • 性についてもう一度話す日を決める
  • セックス以外で嫌ではない触れ合いを確認する
  • 手をつなぐ、抱きしめるなどから考える
  • 夫婦それぞれが困っていることを一つずつ話す
  • 身体的な不安がある場合は医療機関への相談を考える
  • 二人だけでは難しい場合は夫婦相談を利用する

などです。

重要なのは、一般的な「セックスレス解消法」をそのまま実行することではありません。

二人が何に困っていて、どこまでなら一緒に考えられるのかを見つけることです。

話し合っても夫が向き合ってくれない場合

言葉やタイミングを工夫しても、夫がまったく話し合おうとしない場合があります。

話題を変える。

怒って終わらせる。

「そんなにしたいなら、ほかでしてくれば」と突き放す。

何度伝えても、存在しない問題のように扱う。

この場合、さらに上手な伝え方を探し続ければ解決するとは限りません。

問題はセックスの回数だけではなく、

妻が苦しんでいることを、夫婦の問題として扱う意思があるか

というところに移っています。

そのときは、

「セックスを無理にしてほしいわけではない。」

「ただ、この問題について一緒に考えることまで拒否されるのはつらい。」

「この状態が続くなら、私は自分の今後について考えなければならない。」

と、自分の限界を伝える必要があります。

これは、相手を脅すための言葉ではありません。

自分がどの状態までなら受け入れられ、何が続くと耐えられないのかを伝えるための言葉です。

話し合いをしても気持ちが整理できず、これからの選択肢を考えたい方は、セックスレスで満たされない女性へ|自分の気持ちと今後の選択肢をご覧ください。

セックスレスの話し合いで避けたい5つの伝え方

1.浮気や愛情の消失を最初から決めつける

「浮気しているんでしょ。」

「もう愛していないんでしょ。」

と決めつけると、本当の理由を聞く話から、疑いを否定する話に変わってしまいます。

2.ほかの夫婦や過去と比較する

「普通の夫婦はもっとしている。」

「昔は毎日のように求めてくれた。」

比較されると、現在の二人の状況よりも、できていないことへの評価として受け取られやすくなります。

3.回数だけを解決策にする

回数を決めても、求めなくなった理由や、どちらかが抱えている負担が変わらなければ続きません。

4.別れる・浮気するという言葉で反応を引き出す

本当に今後を考えている場合を除き、相手を動かすためだけに使うと、信頼を損なう可能性があります。

5.一度の話し合いですべてを聞き出そうとする

性に関する本音は、本人にとっても言葉にしにくいものです。

一度で結論を出すより、何度か話せる関係を作る方が現実的です。

セックスレスの話し合いについてよくある疑問

Q1.LINEで伝えてもいいですか?

対面では感情的になってしまう場合や、夫が会話を避けてしまう場合は、LINEを入口にしても構いません。

ただし、長文で結論や回答を迫るより、

「責めたいわけではなく、二人のこととして一度話したい。」

と目的を伝え、詳しい話は落ち着いてできる時間に行う方がよいでしょう。

Q2.夫が「疲れている」としか言いません

本当に疲労が原因の場合もありますし、自分でも理由を説明できない場合もあります。

「疲れていないならできるの?」と追及するより、

「身体が疲れているのか、セックス自体に気持ちが向かないのか、どちらに近い?」

と、答えやすい形で確認してみてください。

Q3.話し合うたびに夫が怒ります

怒りの背景に、責められる怖さや性的な自信の低下がある場合もあります。

ただし、怒鳴る、威圧する、物に当たるなどによって話を封じることまで受け入れる必要はありません。

安全に話せない場合は、二人だけで解決しようとせず、第三者への相談も考えてください。

Q4.夫がEDかもしれません。直接聞いてもいいですか?

「勃たないから避けているの?」と断定すると、本人の自尊心を傷つける可能性があります。

「身体のことで不安や気になっていることはある?」

と広く聞き、本人が話せる余地を残す方がよいでしょう。

Q5.話し合えばセックスレスは解消できますか?

話し合いだけで必ず解消するとは限りません。

ただ、性について話せなければ、原因も互いの希望も分からないままになります。

話し合いはセックスを再開させる方法というより、二人が同じ問題を一緒に考えられるか確認するための時間です。

まとめ|最初に伝えたいのは「してほしい」だけではありません

セックスレスについて夫と話すときは、すぐに回数や再開日を決める必要はありません。

まず確認したいのは、

  • 自分は何につらさを感じているのか
  • 夫は今の関係をどう感じているのか
  • 二人の間で何が変わったのか
  • この問題を一緒に考える意思があるのか

ということです。

「どうしてしてくれないの?」

と問い詰める代わりに、

「セックスがないことだけではなく、一人で悩んでいることがつらい。」

「あなたを責めたいのではなく、今どう感じているのかを知りたい。」

と伝えてみてください。

性について話すことは、セックスを約束させることではありません。

そして、夫がしたくない気持ちを尊重することと、妻が抱えている寂しさを無かったことにすることも同じではありません。

どちらか一方が我慢して終わるのではなく、二人の問題として話せるかどうか。

最初の話し合いでは、そこを確かめることが大切です。

セックスレスの悩みを一人で抱えている方へ

夫に話しても分かってもらえない。

自分が求めているのがセックスなのか、触れ合いなのか、女性として見られることなのか、自分でも分からない。

そんな女性もいると思います。

僕は浜松で、女性専用のオイルケアを行っています。

これまで500名以上の女性の施術に向き合ってきました。

セックスレスを解消したり、夫婦関係を変えたりすることを約束するものではありません。

普通のオイルケアを基本にしながら、誰かに身体を大切に扱われる感覚や、自分がどんな触れ方を心地よいと感じるのかを整理する時間として行っています。

現在は無償で行っています。

今の気持ちを一人で整理することが難しいと感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。

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