セックスを断られるのがつらい女性へ|拒否されるたび傷つく心理

「セックスを断られるのがつらい女性へ」というタイトルと、遠ざかるブルーグレーの夫の陰に手を伸ばす女性を描いた水彩イラスト セックスレス

今日は、もしかしたらできるかもしれない。

子どもも早く寝た。自分もまだ眠くない。夫も機嫌が悪いわけではない。

ベッドへ入り、少し身体を寄せてみる。腕に触れたり、いつもより近くで眠ったりして、自分から「しよう」と言わなくても気づいてくれないかなと思う。

でも、夫はそのままスマホを見ている。

勇気を出してもう少し近づくと、「ごめん、今日は疲れている」と言われる。

「そっか」と答えて離れるけれど、本当は少し泣きたい。

一度なら、「今日は疲れていたんだな」と思えるかもしれません。

しかし、二度、三度と続くと、ただセックスができなかっただけではなくなります。

「また断られた」

「私から誘わなければよかった」

「もう私とはしたくないのかな」

セックスを断られるつらさには、性欲が満たされなかったことだけでなく、自分自身を求めてもらえなかったように感じる痛みが混ざることがあります。

この記事では、相手がセックスを断る理由ではなく、断られた女性の中で何が起きるのかに焦点を当てます。

夫や彼氏が求めてこない理由を知りたい方は、旦那が求めてこないのはなぜ?妻を誘わなくなった夫の心理と理由をご覧ください。

セックスを断られると、自分まで拒まれたように感じる

相手が断ったのは、今日のセックスだったのかもしれません。

疲れていた。眠かった。仕事のことで頭がいっぱいだった。その日は性的な気分ではなかった。

しかし、誘った側は、

「今日はしない」

ではなく、

「あなたとはしたくない」

と受け取ってしまうことがあります。

さらに、

「自分には魅力がない」

「もう女性として見られていない」

「愛されていない」

と、拒否された意味を自分自身へ広げてしまうこともあります。

心理学では、起きた出来事の原因や意味を自分なりに解釈することを「帰属」と呼びます。

セックスを断られたという一つの出来事を、相手の疲れやその日の気分ではなく、自分の身体、年齢、魅力、二人の愛情の問題として解釈すると、傷は深くなります。

もちろん、実際に相手の性的な気持ちが変化している可能性もあります。

しかし、一度の拒否だけでは理由までは分かりません。

それでも「私が求められなかった」という経験は、頭で考える以上に大きく残ることがあります。

自分から誘うことには、思っている以上に勇気がいる

「セックスしたい」と直接言える女性ばかりではありません。

いつもより近くに座る。

自分からキスをする。

身体を寄せて眠る。

少し色っぽい下着を選ぶ。

冗談のように「今日どうする?」と聞いてみる。

言葉にしていなくても、本人の中ではかなり勇気を出していることがあります。

性的な気持ちを見せることは、自分の欲求だけでなく、「あなたに触れたい」「あなたから求められたい」という気持ちを相手に差し出すことでもあるからです。

その状態で断られると、欲求だけでなく、差し出した自分まで拒まれたように感じます。

特に、普段は相手から誘われることが多かった女性ほど、自分から求めることに恥ずかしさを感じやすいことがあります。

「勇気を出さなければよかった」

「何も期待していないふりをすればよかった」

そんな後悔まで残ることがあります。

相手に断る理由があっても、傷ついた気持ちは消えません

頭では、相手にもセックスをしたくない日があると分かっている。

仕事で疲れていることも知っている。明日が早いことも、本当に眠そうだったことも分かっている。

それでも、

「以前は疲れていても求めてくれた」

「スマホを見る元気はあるのに」

「私とすることだけ、そんなに負担なの?」

という気持ちが出てくることがあります。

相手の事情を理解しようとするほど、自分が傷ついたことを言いづらくなる場合もあります。

「疲れている人に求めた私が悪い」

「こんなことで寂しがるのは、性欲が強すぎるのかな」

と、自分を責め始めてしまう女性もいます。

しかし、相手に断る権利があることと、あなたが断られて傷ついたことは両立します。

相手が悪いと決めなくても、自分の寂しさをなかったことにする必要はありません。

一度の拒否と、繰り返される拒否では意味が変わります

セックスを断ること自体は、どのようなカップルにも起こります。

疲れている日も、眠い日も、性的な気分になれない日もあります。

一度であれば、「今日はタイミングが合わなかった」と考えられるかもしれません。

しかし、誘うたびに断られる。

旅行でも何もない。

自分から近づかなければ、相手からは触れてこない。

それが何か月も続く。

このような状態になると、一回ごとの拒否がつながり、女性の中で、

「この人は、もう私を求めない」

という一つの大きな意味に変わることがあります。

相手は毎回、その日の都合で断っているだけかもしれません。

しかし、断られる側では過去の経験が積み重なっているため、今回だけの出来事として受け取れなくなります。

一回ごとの断り方だけでなく、断ったあとに何も説明がない、別の日を提案しない、寂しさにも触れないという状態が続くことも、傷つきを大きくします。

断られるのが怖くなり、自分から誘えなくなる

何度か断られると、次に誘う前から考えるようになります。

「今日も断られるかもしれない」

「また恥ずかしい思いをしたくない」

「最初から何もしない方が傷つかない」

少しセックスしたいと思っても言わない。

くっつきたいと思っても離れて眠る。

キスをして、その先を期待していると思われることも避ける。

本当はしたくないわけではありません。

したい気持ちより、また断られたくない気持ちの方が強くなっているのです。

人は、傷ついた経験が続くと、同じ痛みを避けるために行動を変えることがあります。

この場合は、誘わない、期待しない、近づかないことが自分を守る方法になります。

相手から見ると、「妻もセックスを望んでいない」「最近触れてこなくなった」と見えるかもしれません。

一方は拒否されることを避け、もう一方は相手も望んでいないと思う。

こうして、お互いに誘わない状態が続くことがあります。

期待しないために「もう私もしたくない」と思うことがある

何度も断られた女性が、

「私も、もうセックスなんてしたくない」

と思うようになることがあります。

本当に性欲や関心がなくなった場合もあります。

しかし、これ以上傷つかないために、「したい」という気持ちを自分の中から消そうとしている場合もあります。

期待しなければ、何もなかった夜に落ち込まなくて済む。

自分から誘わなければ、拒否されることもない。

セックスを望んでいないと思えば、求められない自分を惨めに感じずに済む。

つまり、「したくない」というより、したいと思わないようにしている状態です。

自分には性欲が残っているのに、セックスレスであることが苦しい方は、性欲があるのにセックスレスでつらい女性へでも、その気持ちを整理しています。

旅行や記念日に何もないと、いつも以上につらくなる

普段は仕事もある。子どももいる。家では時間や環境がない。

だからこそ、久しぶりの旅行なら少し期待していた。

二人きりで泊まれる。家事もしなくていい。いつもよりきれいな下着も選んだ。

今日はきっとあるだろうと思っていた。

それなのに、相手は普通にテレビを見て、「明日も早いから寝ようか」と布団へ入る。

直接「嫌だ」と言われていなくても、拒絶されたように感じることがあります。

普段できない理由が少なくなった日だからこそ、

「この状況でも、私とはしたいと思わないんだ」

という意味に感じられるからです。

本当につらいのは、セックスがなかったことだけではありません。

期待して準備していた自分だけが取り残されたような、寂しさや恥ずかしさが残ることがあります。

遠回しに誘って気づかれないことも傷つきにつながる

自分から誘うのが恥ずかしくて、言葉にせず合図を送る女性もいます。

いつもより身体を近づける。

長くキスをする。

下着や服装を少し変える。

早めに子どもを寝かせ、二人の時間を作る。

しかし、相手はその合図を誘いだと理解していないことがあります。

誘った側は「流された」「無視された」と感じても、相手は誘われたことに気づいていないかもしれません。

だからといって、女性の傷つきが軽くなるわけではありません。

本人の中では勇気を出していたからです。

ただ、相手に伝わっていない可能性と、伝わったうえで断られたことは分けて考える必要があります。

遠回しな誘いが何度も伝わらない場合は、合図をさらに強くするより、セックスとは別の時間に、最近触れ合いがなくて寂しいことを言葉にした方が伝わりやすい場合があります。

断られたあとの怒りは、寂しさを守る反応かもしれません

セックスを断られたあと、相手に冷たくしてしまうことがあります。

返事をしなくなる。

背中を向けて眠る。

「もう二度と誘わない」と言う。

翌日も少し不機嫌になる。

相手から見ると、セックスを断ったことへの罰や圧力のように感じられる可能性があります。

一方、断られた女性の中では、その前に寂しさ、恥ずかしさ、惨めさが起きていることがあります。

「傷ついた」と言うことができず、怒りとして外へ出てしまうのです。

これは、怒っても仕方がないという意味ではありません。

相手には断る自由があり、怒りや無視によってセックスを求めることは、二人の関係をさらに難しくします。

ただ、自分の反応を直す前に、

「私は何に傷ついて、何を分かってほしかったのだろう」

と考えることは役立ちます。

本当は怒りたかったのではなく、寂しかったことを分かってほしかったのかもしれません。

相手の何気ない態度まで、拒絶の証拠に見えてくる

何度も断られ、「自分は求められていない」と感じ始めると、相手の何気ない行動にも敏感になることがあります。

着替えていても見てこない。

髪を切っても気づかない。

新しい服を着ても何も言わない。

ほかの女性をきれいだと言う。

一つひとつの行動だけでは、相手の気持ちは判断できないかもしれません。

しかし、すでに拒絶された経験が積み重なっていると、

「やはり私には興味がない」

「もう女性として見られていない」

という証拠のように見えてきます。

心理学では、拒絶を強く不安に感じるほど、曖昧な態度も拒絶として受け取りやすくなることがあります。

過去の傷つきによって警戒が強くなり、次の拒絶を早く見つけようとするからです。

そのため、「すべて考えすぎ」と否定するのではなく、事実と自分の解釈を一度分けてみることが大切です。

つらいのは、セックスできないことだけではないかもしれません

もし、身体的な性欲を満たすことだけが目的なら、自慰によって少し落ち着く場合もあります。

それでも寂しさが消えないのは、本当に求めていたものがオーガズムだけではなかったからかもしれません。

好きな人からキスされたい。

相手の方から身体を寄せてきてほしい。

触れたい、抱きたいと思ってほしい。

自分からお願いするのではなく、相手自身の気持ちとして「あなたとしたい」と感じてほしい。

つまり、求めていたのはセックスだけではなく、

  • 愛情を感じること
  • 親密につながること
  • 相手に選ばれていると感じること
  • 女性として求められること

だった可能性があります。

そのため、自分から誘って相手が応じてくれたとしても、

「私が言ったからしてくれただけ」

と感じ、満たされないことがあります。

求められないことで女性としての自信まで失っている方は、セックスレスで女性として自信を失ったあなたへ|「求められたい」気持ちを考えるで、その部分を詳しく扱っています。

断られた出来事と、自分が受け取った意味を分けてみる

傷ついた気持ちを整理するときは、次の四つに分けてみます。

1.実際に起きたこと

「自分から近づいたら、今日は疲れていると言われた」

「旅行先でもセックスがなかった」

「この3か月、自分から誘った4回すべて断られた」

ここでは、推測を入れず、実際に起きたことだけを見ます。

2.自分が受け取った意味

「もう私とはしたくないのだと思った」

「女性として見られていないと感じた」

「愛情がなくなったように思えた」

これは事実ではなく、出来事から自分が受け取った意味です。

間違っていると否定する必要はありませんが、事実と同じものにはしないことが大切です。

3.そのとき感じたこと

「寂しかった」

「恥ずかしかった」

「惨めに感じた」

「腹が立った」

「不安になった」

相手の理由を分析する前に、自分に起きた感情を確認します。

4.本当は何を望んでいたか

「相手から求めてほしかった」

「断るとしても、別の日を提案してほしかった」

「抱きしめて、嫌いだからではないと伝えてほしかった」

「セックスについて一度きちんと話したかった」

ここまで分けると、「なぜしてくれないの?」という言葉の奥にある、本当に伝えたいことが見えやすくなります。

傷ついた気持ちを伝えるときに大切なこと

断られた直後は、お互いに落ち着いて話しにくいことがあります。

伝えるなら、セックスを始めようとしているときや、断られた直後ではなく、別の時間を選びます。

例えば、

「セックスを断ったことを責めたいわけではないんだけど、何度か続いて、私は少し寂しくなっている」

「回数だけではなく、もう求められていないように感じることがつらい」

「すぐにセックスをしたいという話ではなく、今どう感じているのかを知りたい」

というように、自分の経験として伝えます。

「あなたは私を女として見ていない」

と決めつけるより、

「私は、女として見られていないように感じている」

と伝えた方が、相手は自分の気持ちを話しやすくなります。

具体的な切り出し方や避けたい言葉については、セックスレスを夫と話し合うには?責めずに気持ちを伝える方法で詳しく解説しています。

相手の事情を理解することと、我慢し続けることは別です

相手にも、疲労、性欲の変化、身体的な悩み、セックスへの不安などがあるかもしれません。

理由が見えてくると、「相手も大変だから、自分が我慢すればいい」と考える女性もいます。

しかし、相手に事情があることと、あなたの寂しさを放置してよいことは別です。

また、相手がセックスに応じることだけが解決でもありません。

義務感だけで応じてもらえば、かえって「本当はしたくなかったのでは」と苦しくなることがあります。

大切なのは、無理にセックスをしてもらうことではなく、二人の間で起きていることを、どちらか一方の我慢だけで終わらせないことです。

セックスを断られてつらい女性によくある質問

何回断られたらセックスレスですか?

「何回断られたらセックスレス」という決まりで考える必要はありません。

回数よりも、性的な触れ合いが以前からどう変化し、現在の状態にどちらかが寂しさや不満を感じているかが大切です。

一度断られても気にならない人と、拒否が長く続いて深く傷ついている人では、同じ回数でも意味が違います。

断られるのが怖くて、もう誘いたくありません

何度も断られているなら、誘いたくないと思うのは不自然ではありません。

無理に積極的になろうとすると、また傷ついたときの負担が大きくなります。

今は誘わないと決めても構いません。

ただ、何も望んでいないふりを続けるのではなく、「断られるのが怖いほど傷ついている」という現在の状態は、別の時間に伝えてもよいと思います。

女性からセックスを求めるのは恥ずかしいことでしょうか?

恥ずかしいことではありません。

女性にも性欲があり、好きな相手とセックスしたい、触れられたいと思うことがあります。

ただ、これまで男性から誘う関係だった場合、自分から求めることに強い恥ずかしさを感じる女性もいます。

したいと思う自分がおかしいのではなく、これまで見せてこなかった気持ちを相手に伝えることが怖いのかもしれません。

断られたあと、相手に冷たくしてしまいます

怒りの前に、寂しさ、恥ずかしさ、惨めさがなかったかを確認してみてください。

「傷ついた」と言えないとき、その気持ちが無視や不機嫌として表れることがあります。

冷たくすることで相手を動かそうとすると、相手はさらにセックスを避ける可能性があります。

落ち着いてから、「断られたことより、もう求められていないように感じたことがつらかった」と伝える方が、気持ちは伝わりやすくなります。

相手から誘われるまで待った方がいいですか?

必ず待つ必要も、自分から誘い続ける必要もありません。

ただ、「どちらが先に誘うか」という状態になると、お互いに待ち続けて距離が広がることがあります。

セックスへの誘いとは別に、現在の触れ合いや自分の寂しさについて話すことを考えてみてください。

求められないつらさを自慰では解消できません

自慰によって身体的な欲求が落ち着いても、「好きな人から求められたい」という気持ちは満たされないことがあります。

それは、性欲だけではなく、親密さ、愛情、自分の魅力、相手に選ばれている感覚に関係しているからです。

自慰で解消できないことは、性欲が強すぎるからではありません。

断られることがつらくて、別れや離婚を考えるのは大げさですか?

大げさとは言い切れません。

性的な触れ合いをどのくらい大切にするかは、人によって違います。

ただし、回数だけで結論を出す前に、相手が現在の問題へ向き合う意思があるか、二人で話せるか、自分が本当に何に苦しんでいるのかを確認することが大切です。

まとめ|断られてつらいのは、セックスができないからだけではありません

セックスに誘って断られる。

一度なら受け流せても、何度も続くと、自分から誘うことが怖くなることがあります。

期待しないようにする。

触れないようにする。

「もう私もしたくない」と思うようにする。

それでも心のどこかには、寂しさが残ります。

それは、身体的な性欲が満たされないからだけではないのかもしれません。

好きな相手から求められたい。

女性として見てほしい。

相手自身に「あなたとしたい」と思ってほしい。

そんな気持ちまで拒まれたように感じるから、セックスを断られることが深く傷つく場合があります。

相手に断る理由や権利があることと、あなたが傷ついたことは両立します。

そして、相手から求められなかったことと、あなた自身に魅力がないことは同じではありません。

まずは、断られた事実、そこから受け取った意味、自分の感情、本当は何を望んでいたのかを分けてみてください。

一人では自分の気持ちを整理することが難しいと感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。

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