セックスが気持ちよくないとセックスレスになる?我慢するセックスが続く理由

「セックスが気持ちよくないとセックスレスになる?」というタイトルと、距離を置いて座る女性と男性、二人をつなぐ水彩のリボンを描いたイラスト セックス気持ちよくない

「気持ちよくないけれど、このくらいは我慢しよう。」

最初は、それほど大きな問題だと思っていなかったかもしれません。

パートナーのことは好き。

関係を悪くしたくない。

断ったら傷つけてしまいそう。

そんな気持ちから、本当はあまり乗り気ではないのにセックスへ応じている女性もいます。

でも、その状態が何度も続くと、

「今日は疲れていることにしよう」

「誘われないといいな」

と、少しずつセックスそのものを避けたくなることがあります。

では、気持ちよくないセックスを続けると、本当にセックスレスになるのでしょうか。

必ずそうなるわけではありません。

ただ、自分の気持ちを置き去りにして応じ続けることは、性的な満足や二人の関係に影響することがあります。

この記事では、「我慢するセックス」とセックスレスの関係を、性科学で研究されている性的コンプライアンスや性的動機の視点から整理します。

感じにくさそのものの原因を知りたい方は、セックスが気持ちよくない理由|感じにくい女性の原因とはもご覧ください。

「したくないけれど応じる」ことは珍しいことではありません

自分から強く望んでいるわけではない。

それでも、パートナーから求められると応じる。

こうした経験は、性科学ではsexual compliance(性的コンプライアンス)という言葉で研究されることがあります。

日本語にすると少し難しく聞こえますが、簡単にいえば、

「自分はそれほどしたくないけれど、相手のために応じる」

という状態です。

例えば、

  • 断るとかわいそうだから
  • 相手を傷つけたくないから
  • 関係が悪くなるのが怖いから
  • 夫婦なら応じるべきだと思うから
  • 早く終わればいいと思っているから

といった理由で応じることがあります。

ここで大切なのは、相手のために応じること自体をすべて悪いと決めつけないことです。

恋人や夫婦であれば、「今日は自分から強くしたいわけではないけれど、二人で親密な時間を過ごしたい」と思うこともあります。

問題になりやすいのは、自分の気持ちや身体の状態を毎回後回しにしながら、断れない状態が続いている場合です。

「親密になりたい」と「失望させたくない」は少し違います

性科学では、セックスをする理由を接近目的回避目的に分けて研究することがあります。

接近目的とは、例えば、

  • もっと親密になりたい
  • 一緒に楽しみたい
  • パートナーとつながりたい

といった、「得たいものがあるからする」という動機です。

一方の回避目的には、

  • 相手を失望させたくない
  • 喧嘩になりたくない
  • 嫌われたくない
  • 断って空気を悪くしたくない

といった、「悪い結果を避けるためにする」という動機があります。

研究では、親密さを深めるためにセックスをする接近目的は高い満足度と関連する一方、相手を失望させないためなどの回避目的は、低い性的・関係満足度と関連することが報告されています。

つまり、同じ「パートナーのために応じる」でも、そこにある気持ちは同じではありません。

「したいから一緒に過ごす」のか、「断れないから応じる」のか。

ここを分けて考えることが大切です。

我慢が続くと「セックスを避けたい理由」が増えることがあります

気持ちよくない。

それでも毎回答える。

すると次第に、セックスを考えただけで少し気持ちが重くなることがあります。

これは「身体が嫌いと覚えた」と単純に説明する必要はありません。

もっと現実的に考えると、

セックスをすると、

  • 気持ちよくない
  • 相手に合わせる
  • 断れない
  • 終わるまで待つ
  • 気持ちを隠す

という経験が繰り返されています。

そうであれば、次第に「また同じ時間になるなら避けたい」と思うことは不思議ではありません。

最初は「今日は疲れている」と断る程度だったものが、

誘われそうな雰囲気を避ける。

早めに寝る。

触れ合いそのものを避ける。

という形へ広がることもあります。

その結果として、性的な接触の頻度が下がり、二人がセックスレスに近づいていくことは考えられます。

ただし、セックスレスには仕事、育児、体調、ホルモン、性欲の差、関係性など多くの要因があります。

「気持ちよくないセックス=必ずセックスレスになる」わけではありません。

パートナーは「我慢されている」と気づいていないことがあります

女性側はずっと我慢している。

でも、パートナーはそれを知らない。

このすれ違いも珍しくありません。

例えば女性側は、

「傷つけたくないから何も言わない」

「雰囲気を壊したくないから反応する」

と考えているかもしれません。

一方のパートナーは、その反応を見て、

「これで大丈夫なんだ」

「嫌ではないんだろう」

と思っている可能性があります。

すると、誰かに悪意があるわけではないまま、同じセックスが繰り返されます。

そして女性側だけに、

「また我慢しなければ」

という気持ちが積み重なっていきます。

だから必要なのは、相手を責めることではありません。

「自分が実際にはどう感じているか」を二人の情報として共有することです。

「何が嫌なのか分かる。でも何がいいか分からない」こともあります

「気持ちよくないことは分かる。でも、どうしてほしいのかは分からない。」

そんな女性もいます。

これはとても大切なポイントです。

「嫌なら言えばいい」と言われても、本人にも代わりの答えが分からなければ、伝えるのは難しくなります。

例えば、

「今のこれは好きではない」

までは分かっていても、

「では、どうすれば気持ちいいのか」

までは分からないことがあります。

その場合、最初から正解を説明する必要はありません。

「これはあまり好きではない」

「今日は気分が向かない」

「もう少しゆっくりしたい」

と、分かっている範囲から伝えても構いません。

自分の身体について全部分かってから話す必要はないのです。

感じ方そのものがよく分からない場合は、女性の感覚ケアから、自分に近い悩みを整理してみてください。

セックスレスを防ぐために「我慢して応じる」のは逆効果になることもあります

「断り続けたらセックスレスになってしまう。」

そう思って、無理に応じている女性もいるかもしれません。

でも、セックスレスを防ぐために毎回我慢することが、必ずしも二人のためになるとは限りません。

性的欲求の差は、多くのカップルに起こり得るものです。

研究でも、パートナー間の性的欲求の差は、性的満足や関係満足と関連することが報告されています。

一方で専門家の見解では、性的欲求の差そのものを異常と考えるのではなく、欲求には自然な違いがあることを理解し、二人の性的なニーズやコミュニケーションを調整していくことが重要だとされています。

つまり、

「したくない側が我慢して回数を合わせる」ことだけが解決ではありません。

むしろ、

今は何が負担なのか。

どんな触れ合いなら心地よいのか。

どこまでなら二人とも無理がないのか。

そうしたことを話せる方が、長い目で見れば二人の関係を守ることにつながる場合があります。

我慢するセックスとセックスレスについてよくある質問

Q1.気持ちよくないセックスを続けると必ずセックスレスになりますか?

必ずではありません。

ただ、気持ちよくない、断れない、我慢するという経験が続くことで、セックスを避けたい気持ちが強くなる人はいます。

Q2.相手のために応じるのは良くないことですか?

一概には言えません。

自分も納得していて、二人の親密さを大切にしたいと思って応じる場合と、嫌われないため・失望させないために無理をする場合では意味が異なります。

Q3.断るとパートナーを傷つけそうで怖いです

その不安を抱く女性はいます。

「したくない」だけを伝えるのが難しいなら、「あなたを嫌いなわけではない」「今はこういう部分が負担になっている」と、自分の状態を一緒に伝える方法もあります。

Q4.何が気持ちいいのか自分でも分かりません

分からないままでも構いません。

まずは「これは違う」「これは嫌ではない」など、今分かる範囲から整理していくことができます。

Q5.すでにセックスレスですが、もう遅いでしょうか?

レスになった期間だけで「もう戻れない」とは判断できません。

ただし、二人の関係、欲求の差、痛み、身体的な問題など背景は人それぞれなので、必要に応じてカップルセラピーや医療機関など専門的な支援も選択肢になります。

Q6.気持ちよくなくても夫婦なら応じるべきでしょうか?

夫婦や恋人であっても、自分の気持ちや同意は大切です。

無理を当然と考えず、二人にとって無理のない関係を考えることが大切です。

まとめ|セックスレスを防ぐために我慢し続けなくていい

セックスが気持ちよくない。

でも、パートナーを傷つけたくないから応じる。

その状態が続くと、セックスが少しずつ「楽しみな時間」ではなく、「避けたい時間」へ変わることがあります。

ただし、それを「身体が嫌いと覚えてしまった」と一つの仕組みで説明する必要はありません。

大切なのは、

自分が本当はしたくないのに、関係を守るためだけに応じ続けていないか

ということです。

親密になりたくて応じることと、嫌われないために我慢することは同じではありません。

そして、セックスレスを防ぐために我慢し続けることが、必ずしも二人の関係を守るとは限りません。

「私は本当はどう感じているんだろう。」

「二人とも無理をしない時間はどんなものだろう。」

そこを話せることが、二人のセックスを見直す最初の一歩になることがあります。

一人では整理しにくいと感じた方へ

「パートナーのことは好き。でも、セックスだけはずっと我慢してきた。」

そんな状態では、自分が何を嫌だと思っているのか、何なら心地よいのかも分からなくなっていることがあります。

僕は浜松で、女性の身体や感覚についてお話を伺いながら、オイルケアを基本とした時間をつくっています。

何かを我慢することも、感じることを求めることもありません。

普通のオイルケアだけでも大丈夫です。

「自分が本当はどう感じているのか、一人では整理しにくい」と感じたときは、お問い合わせ・ご相談からお話を聞かせてください。

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